サンマらしき卵とオオサルパ
今日の湾内は、波打ち際だけ波立って濁っていたけれど、ゴロタを降りるととっても青く透明で水温も17~18度と、昨日までよりも1~2度高かった。
なんといっても水が青い!
普段いないような、オオカラカサクラゲやカラカサクラゲ、コノハウミウシ、ササノハウミウシ、サフィリナ、ヤナギクラゲのようなクラゲにはたくさんのハナビラウオ、そしてオオサルパもたくさん見られた。
オオサルパにあんなタコやこんなタコ入ってないだろうかとひとつづつみていくと、状態は良いのだけど、何か糸が巻き付いているようなオオサルパの連鎖個体と出会った。
この糸なんだろう、まさか釣り糸?それとも海のゴミというか懸濁物が細長く撚れたものだろうか?
近づいてみると、透明なほそーい糸に透明なビーズのようなものがパラパラっとついている。
あ、ゴミじゃない。
うわっ!!これサンマの卵(たぶん)だ!!めっちゃ見たかったやつ!!!
サンマの卵は直径2ミリ程度で、流れ藻に産み付けられたり海中に放出されるらしい。
まるでオオサルパをビーズで飾りつけしたみたいにきれいに巻き付いているが、
一体どうやってこう巻いたんだろう。まさかサンマがサルパの周りを産卵しながら旋回したのか?
このサルパ自体の状態もよく元気に泳いでいるところをみると、サンマの卵は海中に放出されて海中を漂っているところに元気なオオサルパが通りかかり、オオサルパが回転しながら水深する際に
卵が巻き付いたんじゃなかろうか?
よく見ると脊椎が発生している。
サルパの王様、オオサルパをゆりかごにするサンマ!!!
食卓でおなじみのサンマにもこんな面白い生活史があるのだ!
とても見たいと思っていた卵なのでかなり興奮してしまった。
やっぱり浮遊はまだ見ぬ生き物、まだ見ぬその暮らしがまだまだあるんだ~。