最後の大規模リフォーム
先日、リフォームコンパス東京表参道店にO様ご夫妻がお越しくださいました。
O様は築50年以上の木造のお家にお住まいで、建具に開かないところが出ていたり、
お風呂場のタイルにヒビが出ていることなど、お家全体の老朽化を心配されていらっしゃるご様子でした。
特に以前にシロアリが出たこともあるそうで、柱が無くなってしまっているのではないかとおっしゃられていました。
また40年ほど前に基礎を残して全面的にリフォームをされたり、
元々平屋建てだったお家を2階建てに増築をされたりしてきていらっしゃるとのことで、
建物自体も少し複雑になっている様子が伺えました。
O様はそもそも古いお家なので、リフォームできるものだろうか?と、その点についても
非常に心配をされていらっしゃる様でしたが、
木造住宅の場合、何らかの方法で対策できることが多く、
築年数の古い建物には木造が圧倒的に多いことや、部材の取り替えが比較的容易なこと
などをご説明させていただき、まずはご安心いただくことができました。
一方で、これまでに増築をされてきていることから、
法的・構造的観点において、リフォーム会社の中には対応をされない会社も出てくる可能性があり、
その点についてもお話をさせていただきました。
昨今はコンプライアンスの面で各社ともに厳格になってきており、
今回の工事自体に違法性がなかったとしても、建物自体の経緯や構造から
そもそも会社として施工をされない、というケースもあるのです。
O様はご夫婦のご年齢からも最後のリフォームと考えていらっしゃっており、
特に奥様が、暮らしやすいお家にしたい、と強く希望されていらっしゃいましたので、
まずは可能性が十分にあることについて、とても喜んでくださいました。
また各社の判断が分かれる可能性を踏まえた上で、4社をご紹介させていただくことができました。
いずれも技術力には期待感がある会社です。
少しホッとした表情を見せながらお帰りになるO様ご夫妻を見送りながら、
ぜひ素敵なリフォームにしていただきたいと強く感じた瞬間でした。
O様、ご来店ありがとうございました。
Kousuke Kitamura