海外ドラマで英語
ブログでもお話しましたが、今回は英語学習についてです。
英語学習の目的としては日常会話からビジネス、またはアカデミックというように、ゴールは人それぞれだとは思いますが、やはり興味があることや楽しく感じられるものからスタートした方がいいように感じます。誰でも楽しく、そして継続して英語を学ぶことができるという点から、海外ドラマはオススメです。ここでは、その学習法を紹介させて頂きたいと思います。
注意する点
まず、ドラマの背景を確認しておくことが大事かと思います。例えば、高校生などが中心となって描かれるドラマで使用されているフレーズなどは、当然ながらアカデミックの世界で不適切な場合もありますし、表現が稚拙であると捉えられることもあるでしょう。そういったことから、ご自分の世代や学習のゴールに合ったものをなるべく選んだ方が良いでしょう。
また、出てくるキャラクターの特徴も知っておくべきです。例えば、The Big Bang Theory (ビッグバン・セオリー) のSheldon (シェルドン) は、独特のキャラクターです。用いる単語や話し方は、彼と同世代の一般的なアメリカ人とは異なります。アカデミックの分野ならまだしも、日常会話では違和感があるでしょう。また、Elementary (エレメンタリー) のシャーロック・ホームズに至っては、彼はイギリス人であることにも留意しなくてはなりません。このドラマではまさにこういったところも面白い点なのですが、アメリカが舞台になっているため、 ”変わっている” イギリス人として強調されている部分もあります。こういったユニークなキャラクターの話し方や表現は、使い方によっては誤解を招く場合もありますので、気を付ける点ではないかと思います。
さらに、こういった海外ドラマを見る上で、文化を知ることも大事です。Criminal Minds (クリミナル・マインド) では、アメリカのさまざまな場所が舞台になるわけですが、どのような人たちが住んでいるのか (労働者が多く住む田舎、白人の成功者中心の町など)、そこにどういった文化があるのかなど、それぞれのもつ特色によって、話す表現や言葉遣いも違うでしょう。そういったことも頭に入れておくべきです。語学だけ学ぶのではなく、文化背景も重要な知識として役立ちます。
1. 日本語の字幕で内容を把握
まずは日本語の字幕が出るように設定し、ドラマを楽しみましょう。「内容を把握すること」が目標です。また、この時点で続きが見たいと思えなければ、違うドラマに変えた方が良いかもしれません。海外ドラマから英語を学ぶためには、継続できることも重要です。そして、日本のアニメーションで内容はしっかり把握しているという方は、次のステージにそのまま進んで構いません。初級者の方にはアニメーションがオススメです。特に日本のアニメーションであれば、英語の音声にして見れば、また新鮮な感覚で楽しめるかもしれません。このとき、内容はできるだけシンプルなものが良いでしょう。
2. 英語の字幕に設定し、英語の感覚をつかむ
内容をしっかり把握したら、今度は英語の字幕に設定して見ます。このとき、英語を聞き取れるのは3割以下という人は初心者、5割程度という人は中級者、7〜8割ぐらいは聞き取れるという人は上級者と言えるでしょう。中級者や上級者の方は、最初のステージをスキップし、いきなり英語字幕にしてどれだけわかるかを確認しても良いと思います。英語字幕にして見るときは、あくまで楽しむことを忘れずに、自分が聞き取れるフレーズを見つけるという程度で見ましょう。わからないことだらけでも問題ありません。焦らずに「これ聞いたことある」というくらいで結構です。この際に注意するのは、いちいちわからない単語などを調べないこと。このステージで大事なことは、「英語の感覚をつかむこと」です。アクセントやリズムなど、学校で習った単語が実際にどのように使われているのか、その感覚をつかみましょう。
3. 聞き取れる単語やフレーズを増やしていく
次のステージでは、聞き取れる単語やフレーズを徐々に増やしていきます。ポイントは繰り返し出る言葉です。必ずドラマでは、頻出する単語やフレーズが存在します。選んだドラマがご自分の職種や興味のあることに結びついていれば、大いに役立つでしょう。つまり、例えば医療分野で働く人にとっては、医療系ドラマを活用し、日常使う専門用語などの言葉が実際に英語でどのように使われているのか、アクセントなども含めて学ぶことができ、すぐに実践できるでしょう。また、このような特定の分野ではない場合でも、初対面の人への自己紹介の仕方や、レストランで店員に対する振る舞いなど日常のシーンで使える表現がたくさんあるはずです。「繰り返し出る言葉や気になる表現など、簡単にメモしておく」と良いと思います。初級者の方は、ここであまり無理をしないことも大事です。
4. 字幕なしで見る
内容も把握したし気になるフレーズも何となくはわかった、というところまで来たら、今度は字幕なしで見てみましょう。1回目は英語を聞くことに集中し、2回目ではセリフを真似て言ってみるという方法が良いでしょう。「字幕なしで、英語の感覚を感じながら、意味も何となくわかる」で目標達成です。ここからは、セリフを聞いてから自分で復唱するシャドーイングを行うことで、発音やリスニング力を上げることもできますし、聞いたセリフを実際にノートに書いてみるディクテーションもさらなるレベルアップにつながることでしょう。より効果的に学びたいという方は、少し時間をおいてからもう一度字幕なしでチャレンジし、どのくらい聞き取れるか確認するという方法もオススメです。
5. 実践を忘れずに
私個人としては、この最終ステージである「実際に学んだ単語やフレーズを使ってみる」がとても大事であると思います。知識はアウトプットして初めて自分のものになります。留学している方、外国人と接する機会がある方はぜひ積極的に使ってみてください。とは言ってもそういう機会もないという人がほとんどでしょう。でも頭に入れたように思えても、実際に口にしないと自分のものにはなりません。そういう方は、実際にキャラクターになってセリフを言ってみる、もしくはそのエピソードを見たことがない人に説明するように話してみる、といった独り言練習も非常に役に立ちます。私たちERRCでは、海外ドラマや映画のネタで英会話、つまりこのアウトプットの練習のための場を提供しています。気になる方はお気軽にお問い合わせくださいね。 → ERRC Cafeについてはこちら
この学習法はあくまで私個人の見解ではありますので、無理せずご自分に一番合う方法で学んでみてください。楽しく気軽に行うということがテーマですので、頑張りすぎないこともポイントです。また、継続もとても大事です。焦らず気長に行うこともお忘れなく。
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