全身調整→頭蓋調整!
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
本日はこちらでの新年初投稿ということで、良くある文言=文章に対する質問をいただいたのでお答えしておこうかと思います。
本来はこれ、主に鍼灸師Sideの方でテーマとして挙げている『質問に答えます』シリーズの話なのですが、鍼灸を除いた徒手調整術という範囲でお答えしておこうかと思います。
今回の記事のきっかけは、顧客からの質問です
「先生のところは特に『全身調整』とか書いていなかったんですけど何でですか?」
とか
「全身調整と骨盤調整、何が違うんですか?」
「全身調整と背骨の調整、何が違うんですか?」
「骨盤と首、あたまの調整、いろいろあるけど何を選んだらよいのですか?」
などなど自称を含めた専門家が何気なく使っている言葉についての質問をいただいたこと、これがきっかけですね。
ということで私見も含めてばっさりとお答えしておきましょう。
人の構造、生理から考察すると、あたま(脳)が活性化すれば何でもよい。
これが結論です。
世の中には、俺が治してんだぜ!的な施術者や「うちの技術は特別」的なことを宣う業者が非常に多い。
もちろん、意味がないあるいは人の構造や生理(しくみ)に反することをしているのはナンセンスです。
そんなことをするくらいならば某社のDVD教材、オンライン教材を購入して愚直に学び実践する方が良いように思います。
なぜかというと、身体制御をしているのはあたま(脳・脳幹)であり、身体がおかしい/おかしくないを判断するのもあたま、今治す/今治せないを判断しているのもあたま、必要な血流量調整や血中ホルモン調整、周辺の組織による防御反応なども制御しているのはあたまです。
つまり、「からだがおかしい!」と把握して、「治そう、快適な状態にしよう」とするのは本人のからだであり、その中枢(中心)はあたま(脳・脳幹)だということです。
じゃ、頭を調整すれば!?
と思った方、正解。
正解なんですが、・・・・・・難しいのです。
※カイロプラクティック系やオステオパシー系でも難易度の高いテクニックとして位置づけられています。
なので、
〇痛みのある場所、違和感のある場所から
〇関節や筋肉の動きや力の入り方から
〇よく不調を起こしやすいか箇所(くび、こし、仙腸関節、肘、ひざ)から
〇あるいはそれらを複合して
「ここおかしくないですか?」とからだに聞いているのが、施術方法の実体なんですね。
正直、これ施術方法の本質というか奥義というかの話なんですけどね。
先日、「ばらしちゃって良いんですか?」とか言われましたが、まあ、なんというかばらしたところでできないでしょ?そもそもできる先生はばらしたところでできるので全く困りませんし。「そうだよね~」で終わる話です。
あとは顧客満足度とサービス業としての在り方の問題かな?
『もみ療治』という言葉がありますが、人って「やられた感」がないと満足しがたい部分ってのはあるんですよ。
仕事ってのは結果が出ればOK。
で、”結果が出れば”ってのがまた誤解を生むわけで。
なんと言えば良いんですかね?
映画館に行って、話題の映画を見るとします。
監督は○○で、キャストは~で、あらすじはこうです。
まあ、これは見る映画を選ぶ基準になるのでまあよいでしょう。
じゃ、見る映画が決まりました。
映画スタート→開始直後に結末提示→終了
では、何の面白みもないわけです。ええ、結果というか結末は提示されていますけどね。
だから私は後輩たちに施術ってのは「SHOW」あるいは「Live」なんですよとお話しているわけです。
正直、ただ揉んで、押しているだけの施術など盛り上がりに欠けますし、度も過ぎれば害悪。ええだって、それって打撲していることには変わりないわけですからね。かといって、施術中に世間話や趣味の話でもりあがるというのも違うなと思います。たまに良いですが、なんというかそれだったら施術家じゃなくてできますよね?
基本的に
×痛いところが悪い →赤信号は別に悪いものではありません。
×痛気持ち良いは効いているサイン →痛いだけのことです。痛覚センサーの閾値を超えた(痛みスイッチオン状態)だけのことです。
×硬いところがわるいところ →必要があって硬くしている場合があります。
×揉み返し →主に筋線維などが押圧などによりダメージを受けたことで修復している当たり前の反応。
×好転反応 →その後の経過を観察して好転しているかどうかを判断しなければなりません。
めちゃくちゃな会話が飛び交っているところが多いこと、多いこと。
でも、
「揉んでもらったらよくなった気がする。」という方は揉んでもらえばよいのです。
まあ、それが良くなるかどうかは知りませんが。
じゃ、どう選べばよい?
これはですね、マーケティング的な問題もあるのでなかなか難しいですね。
WEBページや口コミ上は”よく見えるように書く”のがコピーライティングの基本なので、うちみたいに、「簡単ですよ」とか「自分の力で治す」とかを強調しぎると広告宣伝という意味ではマイナスです。
なので、○○療法とか、○○独自のとか、(狭い)地域でNo.1戦略とかは有効ですし、口コミ、2ショット写真なんかも有効は有効。ええ、お金払ったり、優待制度なんかと引き換えにしてもお釣りが来ますね。
あとは何ですかね? びっくりするほど少ない回数で治りました!?的な宣伝文句ですかね?
まあ、長年やっていると珍しくもないんですよね。
今週も、「○○さんの紹介で来ました」って方がいて、「○○さんが1~2回ですっかりよくなったからって言っていました」とか言われましたが、凄いの私じゃないですからね。直したのは○○さんの体が治せる時機、治せる力、治す時間などの要素をそろえたから治ったわけで、ちょっとしたきっかけ=施術を行っただけ。このときだけ特別なことしたわけじゃあないんですよね。
宣伝文句的には美味しいですけど。
まあ、長くなってきたのでさくっと話をまとめるというか選び方の話をすると
1.あたまの調整ができそうなところ
2.病気の話ばかりをしないところ←面白くないし、期待値も上がりません。
3.施術時間が10分単位、追加ありでないところ←結果的に短い施術時間はOK
4.やたらと「おまかせください」といわないところ←だって治すのは顧客自身ですからね。
5.いつも通りのことをいつも通りきちっとできるところ←自信なさげな人はこれができていない。
こんなところですかね。
結構ネタバレ的な話が多かったけど、大丈夫かな?