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第223話:カーリヤ蛇を懲らしめる(9):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.04.22 23:13

何度も何度も二股に分かれた舌で唇を舐め、

カーリヤ蛇は

恐ろしさと毒々しい炎に満ちた目で

クリシュナをじっと睨みました。


しかしクリシュナは、

まるで主を噛む機会を与えるかのように、

遊びながら

カーリヤの周りを飛びまわりました。


情け容赦なく飛び周り、

蛇の精魂を使い果たさせると、

すべての根源であるシュリー・クリシュナは

カーリヤ蛇の上がった肩を押し下げて、

幅の広い曲がりくねった頭へ

よじ登りました。


すべてにおいて巧みな芸術の主人である

主シュリークリシュナは、

そこで踊り始めました。


蛇の頭の上は、

主の蓮華の御足の足跡という

無数の宝石で赤く染まりました。


主の踊る姿を見て、

天界の主のしもべたち、

ガンダルヴァたち、シッダたち、

聖者たち、チャーラナと神々の妻たちは、

すぐさまそこにやって来ました。


大きな喜びの中、

彼らは主の踊りにムリダンガ、パナヴァ、アーナカ

などの太鼓を叩き参加し始めました。


歌や花々や祈りも捧げ始めました。



…つづく

(10巻16章25-27節)