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PREMIUM個別指導 英語塾「寺子屋」

「SDGs」その先に

2023.01.21 07:23

"SDGs" sustainable development goals

これはもうすべての受験生が知っている言葉だと思います。でも、本当にその意味が説明できますか?日本語では「持続可能な開発目標」とされていますね。でも、そもそもこの日本語、なんだかはっきりしないっていう方も多いのではないでしょうか?簡単に言えば、地球環境や社会を未来につなぐため、2030年までに達成すべき国際目標のことであり、17の達成目標とより具体的な169個のターゲットから構成され、2015年に国連(UN)で採択されたものです。貧困問題や気候変動対策が有名ですが、近年では経済分野での使用も多くみられます。ほんの小さな英語塾ですが「寺子屋」も教育分野におけるSDGsの取り組みに積極的に携わっております。SDGsの取り組みは政府や行政機関、一部大企業のみがなすべきものではありません。極論すれば、各個人個人すべてが関わっており、それも単なる環境問題対策という認識などはもはや古い観点です。

英語の入試問題の分析をしていると、スクリプト(長文)は主観的な分析や判断、主張を行うために書かれたものが大多数を占めることがわかります。ここで言う「主観的」とはスクリプトを記した筆者の考えのことであり、その点から、この「分析、判断、主張」を予想することは不可能です。ただし、筆者はその分析などを行うために対象となる「客観的事実」が必要になります。例えばSDGs。このtopicを正確に知ることが「客観的事実」である知識の習得になります。「筆者の主観」は予想できません。でも、その対象となる事実=topicは予想できます。つまり、具体的、かつ効率的な入試対策とは「取り上げられる可能性の高い客観的事実」をより正確に、より多く知ることであり、多くの受験生並びに指導者?が陥っている「徹底的な」「過去問研究」はむしろ過去に完了してしまったtopicが多く、一言でいえば「出ません」。

ではSDGs。特に今後の入試対策としてこの言葉を整理するためには、大前提としてsustainableを知る必要があります。この言葉のニュアンスは「これから先、だめにならずにもつ」、これが一番しっくりきます。つまり、諸活動において環境や社会、解釈次第では企業などの団体やもっと言えば個人を「だめにならないように」開発するにどうしたらよいか?これがSDGsの問いかけの始まりです。実際、近年(2020辺り)sustainableの対象が環境から他のことへシフトしている文脈が増えてきました。例えばsustainale investments(持続可能な投資)。どういう意味だか分かりますか?入試問題の予想とは、こうした問い(topic)を知り、筆者の分析に備えることです。そしてそこに本当の意味での「入試対策」が可能になります。

SDGsというtopic一つをとっても、それを理解するためには「時々刻々変化する現代社会」の在り様を、文化的・歴史的・社会的側面の教養はもちろん、語のもつニュアンス(例えば近年、環境は"clean"より"green"に保たなくてはならないというように表現されることが多いです)などの教養も身につけながら見つめる必要があり、なにやら意味不明な「持続可能な開発目標」などという言葉を何も考えずに丸暗記して満足しているようでは話になりません。

2022年、世界の中で日本の到達度は19位という非常に低い評価がなされました。SDGsは2030年をもってやめていいものではありません。これから未来を生きるからこそ、SDGsの意味することをじっくりと考え、自分がどう関わっているのか、どう関わりたいのか、少し考えてみるのも悪くないとは思いませんか?SDGsのその先に、みなさんが生きていく広義の「環境」があるのですから。そしてこのような考察が「情報取集能力」や「思考能力」を高めていく非常に効率的な「学び」でもあり、そのプロセスが入試対策にもダイレクトにつながります。関心=知的好奇心が沸いてきたら、まず17の標語を英語で覚え、その標語の意味を英語で解釈することから始めてみてください。教材はこのページを閉じて"SDGs"と検索すれば腐るほど出てきますよ。さあ、まずは情報収集から!「寺子屋」はこういうノリがハマるなら面白い場かもしれません。