【息子さんの難病を終わらせたお母さんからの手紙】
現実は“当事者の心の状態(在り方)”がとても影響します。
“在り方”とは“当然こうでなくてはならないという、
物事の望ましい状態(新明解国語辞典調べ)です。
それは、まるでココロにメガネをかけているように、
物事を心の状態を通して捉え始めます。
心の状態は手に取れず、見ることもできず、
本人の中に存在しているため、
まさか心の状態が影響しているなんて、
想像ができないかもしれません。
私もかつてはそうでしたので、
“まさか⁉”と思うお気持ちよくわかります。
ですが、
心の状態が変わると、
日常は変化していきます。
逆に心についての学びを進めていらっしゃる方は、
“そりゃそうだね”と思われることでしょう。
お手紙をいただいた方も、
お子さんの悩みではなく、
ご本人のご相談でお越しになりました。
ご子息の話は、セッションの中に伺ったお話でした。
これは代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性があるかな?
という見立てと共に、関わり方を変えることをご提案させていただき、
ご本人の未来に向けて心の在り方についてのセッションを続けました。
代理ミュンヒハウゼン症候群と聞くと、
虐待をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
虐待ではなく、親御さんの心の状態が
お子さんに病気をさせるという形で表現されることがあります。
直接的に手を下していないので、気付きにくいのですが、
こういった親御さんは共通して
“お子さんへの罪悪感”
“子供の将来の責任を自分が負わなければならない”
“子供には私がついていてあげないといけない”
などの信じ込みがあります。
実はその思い自体が現状を作りだしているということに
気付いていないケースが多いです。
セッションでは、
自走できるようにすることを私のゴールとしています。
私の言う自走とは、日常の様々な出来事の受け止め方を、
ご自身で理解して関わり、
未来の可能性につなげることができるようになるまでのことを言います。
ゴールに到達するまで
継続的にセッションをお受けいただいています。
この方も、もう大丈夫だね。
というところでセッション終了となりました。
その後は必要な時にかかわらせていただいております。
今回いただいた方のお手紙は、
継続セッションを終えられて、
1年と10カ月を迎えられてのご報告でした。
ご本人の希望により、
個人が特定できる箇所に関しては一般名称に書き換えております。
心の状態がどのように現実を創ってきたかの参考になれば幸いです。
必要な方のお役に立てるようにと
公開をご快諾くださったMさま、ありがとうございます。