Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

個別徹底学習英語コーチングapple

高3の時に書いた部活についての作文

2023.01.24 16:00

私が高校3年生だったのはなんと!

今から24年前。

高校の頃のことって細かいことまで

結構鮮明に覚えているので、そんなに

時間が経ってるって全然感じない

から怖いわ。


じゃあ行ってみよう。

 -----------------------------

3年の想い


 私がマーチングバンド部に入って3年目に

なります。3年前、マーチングというものが

どういうものかよくわからずに入部し、

全国レベルだとは聞いていたものの、間近で

みた先輩方のうまさに圧倒されて、私は

やっていけるのだろうかという不安にはじ

まり、また同じ中学出身の子が一人もいない

という孤独感がありつつ、最初入部して私が

心に強く誓った事は絶対にやめないという事

であった。確かにこの3年で何度もやめたいと

思ったし、練習しても練習しても全然うまく

なれなくてもうどうしていいのかわからなく

なって悔しい思いをした事もあった。


 何をやるにも必死だった一年目。毎日かけ

登った練習場までの坂道、楽器運びをして

いる時に帰っていく人達をみて、私は何の為

にここまで一生懸命やっているんだろうと

空しさを感じた事もある。


 全国大会に行けずに声をあげて泣いた

2年目。そして先輩という立場の大変さが

はじめてわかった3年目。新入生がたくさん

入ってこれでやっと大人数でマーチングが

できると思ったのに一人、また一人、やめ

ていく新入生をどうする事もできないまま、

マーチングってすごく楽しいのにマーチン

グの楽しさを分かってもらえなかった事が

悔しくて、どこにぶつけていいのかわから

ない怒りと自分の無力さを感じた。逃げ出し

たくて、でも誰にも言えなくて、神経が

本当にまいってしまいそうな気分の毎日

だった。


 振り返ってみるといつも必死でそして

真剣に悩んで、今まで全然平坦な道のり

ではなかったけれども今一つだけはっきり

と言い切れる事はこのクラブに入って

後悔していないという事である。この3年

全然先が見えない状態だったけれども、

辛い時もがまんし、途中で投げ出さず

クラブを続けてきてよかったと思う。

それも、ほぼ365日毎日一緒に3年間

クラブを続けてきた10人の友達、マーチ

ングの楽しさを味わった瞬間、辛ければ

辛い程倍になって返ってくる演奏・演技前

そして後の観客の暖かい瞳、歓声、大きな

拍手をうけ感じる喜び、やっていてよかっ

たと思う気持ち、いつも全力でそしてマー

チングが好きでたまらないという気持ちを

私達にぶつけてくれたたくさんの先輩、

こんな私達をずっと見守ってきて下さり、

また熱心に教えにきて下さった先生方が

いるからこそ3年たった今、私はマーチン

グがなくてはならない存在になっていて、

梅村学園三重高校マーチングバンド

The Bulldogsに大きな大きな誇りを持って

いるのである。


 気がつけば私達3年生はもうあと4か月程

しか高校生としてマーチングができなく

なってしまったけれど、私は卒業しても

マーチングから離れたくはないと思って

いる。3年前、3年後、私がこんな考えを

持った人間に成長しているとは想像も

つかなかったけれど、誇りに思えるもの、

本気で打ち込めるものができてよかった。

最後に私がこれからもずっと願っている

事は、人数は少ないけれど、ずっとこの

マーチングバンド部がなくなることなく

続いていって欲しいという事である。

-----------------------------

(好文木 第37号 平成11年1月30日発行

pp.46-48)

-----------------------------


なんか最近やたら昔を振り返る

機会が多いな。ちなみに三重高校は

2018年4月から学校法人三重高等学校

になりました。梅村学園って名前

好きやったんやけどな。