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【メディア掲載】新聞『山陰中央新報』「島根マインド」特集

2018.03.11 01:00

3月11日発行の『山陰中央新報』さんの「島根マインド」の特集で、

株式会社コンプ 代表取締役CEO 鈴木優太を取り上げていただきました。

 人間の体に欠かせない41種類の必須栄養素を手軽にとれる「完全食」を開発・販売し、注目を集める「コンプ」(東京都千代田区)。代表取締役CEOの鈴木優太氏(33)は「食事に時間を割かず、やりたいことに夢中になれるよう健康のインフラをつくりたい」と力を込める。
 松江市出身で、東京大大学院の博士課程(薬学)を修了後、民間企業で研究者として働いた。大好きな実験に集中するため、食事の時間を短くしながらも必要な栄養素をとろうと、市販のカロリーバーなどを食事代わりに試したが、体に変調を来すなどし、十分な栄養が含まれていないことに気づいたという。
 そこで研究者の血が騒ぐ。「ないのなら作ればいい」と思い立ち、栄養学を勉強。インターネットで購入した材料を自宅で配合して摂取する実験を繰り返した末、現在の完全食の原型が出来上がった。
 当初、ビジネスへの展開は想定していなかったものの、「すごいものができた」との確信があった。論文をまとめ、ネット上に公開すると大きな反響が起こり、2015年10月にコンプを立ち上げた。
 販売開始に先立ち、インターネットで出資を募るクラウドファンディングで400万円の資金を集めることに成功。製造は外部向上に委託し、16年4月から自社サイトで粉末タイプの販売を始めた。水や豆乳など、利用者が好きな飲料に溶かして飲むことでタンパク質や各種ビタミン、ミネラルをはじめとした必須栄養素を短時間で満遍なくとれ、「理論上は完全食だけでも生活できる」と語る。
 「完全食を主食のような立ち位置にしたい」との思いから、味や成分の見直しを継続。口当たりが良く、味や臭いを抑え、どんな食べ物とでも合うように工夫した。
 愛用者で多いのは、ITエンジニアやクリエイター、研究者ら多忙な職業の人たちだ。17年7月には食品製造メーカーのUHA味覚糖とグミタイプを共同開発。18年4月には新製品としてドリンクタイプの販売も始める。今後は、コンビニエンスストアや駅の売店など実店舗での販売も視野に入れている。
 社員は栄養学、食品製造、経営企画などのプロフェッショナルら約10人で、ブランドメッセージは「完全に夢中」。やりたいことに没頭したい人たちを、栄養の面からサポートしたいとの思いを込めた。
 「今後は健康寿命を延ばすといった観点から、栄養素への注目が一層高まっていくだろう」と見通す。コンプは将来を先取りし、商品にはそういった栄養素を配合している。

 「好きなものを食べながらも、きっちりと必要な栄養素がとれるような方法も考えたい。栄養を突きつめるテクノロジーの会社として、それは可能だと確信している」と力を込めた。