帽子のツバをあげたがる中年男性たち。
あれはね、やんちゃぶってるわけじゃなくて意味があるんですよ。ヨシダの場合は自転車で動くことが多いので、しかも割と早いためふつうのツバの帽子だとふっとんじゃうんですよね。なので被りもののツバは短い方が良くて、曲がるタイプがいい。冬の場合はそれにさらに耳あてがついているのが条件で探していたところ、見事にフライトキャップが流行ってくれたおかげで選び放題でした。
夏の場合は走ったり山に登ったりするブランドなどからよく出ているのですが、あれ、ちょっとタイトなんです。顔がしゅっとしてる人ならいいんですが、ヨシダは丸くて大き目なので、なんかはみ出てしまう感じになって、「水泳キャップみたいやな」「帽子ちっちゃい」とよく言われたのでやめました。でもそんなの欲しい。
ということで既製品のツバを切ってしまおうということになりました。
これ、完成形。
割と自然でしょ!
順番としては、試験的に入荷したナイロンキャップのツバが長くて、どうにもこうにも難しいとお客様とも喋ったのがきっかけで、「じゃあ切っちゃうか」という流れ。デザインはいたってシンプルでかっこいいです。ナイロンですが光沢がなくて高級感ある質感です。
これの付け根からがっとハサミをいれちゃいます。気をつけるところは付け根部分を余裕持っておくことと、本体を切らないことです。
じゃきじゃきと。縫い目部分を残すように切っていくとラインどりもうまくできますね。
ぐるーっと一周カットしてみると。
うん。左右対称じゃないですね。そろえましょう。
これだけでもいいんですが、ちょっと切りっぱなし感が嫌なのでちょっと処理を。
ナイロン系の下処理は火であぶることも少なくないそう。あまりじりじりやりすぎると本体がとけちゃうので、慎重にヘリ部分をあぶります。少しあぶるだけで溶けますが、ものの数秒で固まります。なので、あぶった先から指でぐっと抑えると、接着にもなるしほつれ処理にもなるんですね。
それでも若干ビラビラしてしまいますが、そのへんはご愛敬。
このツバ部分をぐっとあげると、一枚目の写真のような感じになります。
簡単でしょ!
でも、この「ツバを上げた方がかっこいいんじゃないか」は同世代のごく一部の人だけなんですが、ちょっと試してもらいたいですね。とても便利だし、ツバがあることのデメリットがほとんどなくなります。陽射しを避ける、という目的は達せませんが。
ちなみに、当店にはそんなことが可能なキャップも実はあるんです。
ワイヤーが入っていて自由自在にツバの形をつくれます。最近は女性のお客様も良く選んでくれる便利なキャップです。
ツバをカットしたキャップ、カットしていないキャップはともに¥1300+tax。
ツバが自由自在に曲がるキャップは¥1900+taxです!
ちょっと冷えてきましたね、また。体調崩さぬようお気をつけて!
それでは、また明日!