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Masanori Ushiki

VISITORSとは何か?

2023.01.22 08:04

「VISITORS」とは

牛木匡憲が 2016 年から Instagram 上で日記のように投稿し続けているキャラクターのモノクロ顔シリーズの名称。 「フォロワーのタイムラインを毎日のように訪れるキャラクターたち」ということ でこの名前が付けられました。6 年経った今も不定期で更新されていて、これま で 1800 以上のキャラクターが作られています。

キャラクターたちの特徴は、様々です。毒があったり、とぼけていたり、可愛かっ たり怖かったり。できる限りのユーモアを込めて、腹が立つけど憎めないキャ ラクターを目指し描かれています。

「VISITORS」はこれまでフランス、イギリス、タイ、台湾、オーストラリアのメディ アに取り上げてもらい、さらに 2019 年にはロンドンで個展、同年チェコのアー トイベントにも招待され展示や似顔絵イベントを開催。チューリッヒ、プラハ、 ロンドン、香港で書籍やグッズになり発売されるなど、世界中に広がっています。

(始めた当時から4年くらいは必ず毎日投稿していいましたが、コロナで社会が止まった時に一度やめてしまいました。)


VISITORSを描く理由→こちら

以下は箇条書きでそもそもVISITORSとは何なのか?何を大事にしているのか?定義はあるのか?何を目指しているのか?などを書きました。


・ドローイングである

飽くまでも僕のカラー作品の練習的であり、アイデア発見の場である。つまりドローイングというジャンルである。

自由制作である

アートではないもちろんイラストレーションでもない、大きなアート活動の一片ではあると思う。

・一つ1時間かかる

始めた当初は1つ描くのに30分と言っていた。事実30分くらいしかかけなかった。今は実際測ったことはないし、ものによって本当にバラバラだが、大体体感として1時間くらいかかっていると思う。

・ユーモアを一番大切にしている。そして基本的にはプレイフル。

ユーモア:人間生活ににじみ出る、おかしみ。上品なしゃれ。人生の矛盾・滑稽等を、人間共通の弱点として寛大な態度でながめ楽しむ気持。

プレイフル:よくはしゃぐ、ふざけたがる。からかうような、ふざけた、冗談。何かに夢中になったり、ドキドキワクワクしたりするなど、前向きな気持ちでいっぱいになっている状態のこと。

・作品と自分の距離感が重要

自分が描きたいものを描いて酔いしれているわけではない、ある程度斜め上から見てフォロワーにとって面白いかどうかを考えている。たまには良いだろうと思い自分の好きなものを投稿したりする。結構意図的に「近い、遠い、近い、遠い」を繰り返している。

・内面的な活動ではない

自分で無意識のうちに内面的な活動だと思っていたが、実はそうではなかった。コロナで社会が止まった時に、そんな時こそ続ければ良いのに、毎日投稿していたVISITORSも止まってしまった。社会が動いているからこそやれているのだと実感した。

白と黒のバランスが重要

白より黒の面積が多くなることはないが、黒の面積がより多いほどバランスが良いと感じる。

黒のベタ面の白いラインが美しいと感じることが多い。

基本的には絵を観て笑ってほしい

そう思って作っているがそうではない捉え方をすることもある。分かりづらい着地もVISITORSの天然的な特徴かも。

・自分の精神安定剤

何かを続けている、頑張っているということで安心を得ている。続けることがパワーになり自分は偉い!凄い!みたいなことを勝手に一人で安価に手に入れられる。続けるのは大変だけど投稿しないよりは投稿する方がまし。

・2000個を目指している

1000個の時も1500個の時もやめとうと思ったが、考えた末続けた。2000個を目指しているがちゃんと終われるかどうかはわからない。

最終的には全てを網羅した白黒の本を出したい

これまで何冊も出しているが本当の最後には売る売らないにかかわらず、ただただ白黒の分厚い本を作るのが夢。

本であれば近くある限り良く開いてみるし、一回の閲覧で見るキャラクターの数が多い。インスタだと過去に頑張って遡ったとしても100個くらいしか見れないから。インスタグラムを始めた当初はそのインターフェースの新しさからワクワクフィルター越しに観ていたが、今はすでにそのフィルターはない。膨大な数の絵を見せるには適したツールとは言えない。という理由もあるが、

一番の理由は最期を迎える時にそばに置いておきたいものであるからだろう。人生の勝ち負けというのがあるとしたらそれは最期のシーンで決まると思っている。どんな人でも自分の最期を自宅で家族に囲まれて幸せに終えたらと考えるだろう。だがそんな最期を迎えられる人はほとんどいないらしい。僕もその終わり方を期待したいが、望めないなら最低限その本がそばにあって欲しいと思うのだ。スマホでなく。

・ステッカーを作るのが好き

もう定番だが、年に3種類くらいVISIORSのステッカーを作っている。これをつくるのが好きだし自分で作って自分で集めている。

・女の子キャラが多い

インスタグラムの特性上女性が多いのでいいねが取れるから。イラストや絵のファンも女性の方が圧倒的に多いから。本当は女性以外のモチーフをもっと描きたい。いいねが取れるなら。ただ他にも理由はある。女性モチーフはまつ毛、髪の毛、アクセサリーと絵的に盛っていけるので都合が良い。しかし、おじさんが女の子を描くということが気持ち悪ことは100も承知である。

・ツインテールが多い

人の顔はほとんどの場合縦長、一方初期のインスタの画像は正方形でできているためバランスを保つため左右に髪の毛がある方が都合が良い。同じ理由で顔が二つ並ぶケースもよくある。

・得していることは

1位:海外に呼ばれる

2位:グッズ化

3位:常に何かやってる人感を出せる

4位:絵が上手くなる

やってる労力に対して金銭的には全然見合ってません。この絵柄でお仕事が来るでもないし、本の印税はほとんどもらっていない。「5位:儲かるから」というのは全く無いです。

・ やめられない理由

1位:自分の精神安定のため

2位;他人に誇れることがこれだけだから

3位:収集癖があるから

4位:やめ方が分からない、もったいない

5位:いつも観てくれている人がいるから

VISITORSを描く理由→こちら