相模原なるほど学校クイズ【19】
全国各地で少子化の影響を受けて、学校の統廃合が進んでいます。相模原市も例外ではありません。
その学校統廃合について、しろいゆきさんが問題を作ってくれました。
Q. 2023年1月時点で、相模原市内の小中学校統廃合は、いくつの地域で実施が決まっているでしょうか。
①2つの地域 ②3つの地域 ③4つの地域
答えは写真の下にあります。
《答えと解説》
答え:②3つの地域
解説:1つ目は、2023年4月に、鳥屋小と鳥屋中を統合して義務教育学校「市立鳥屋学園」が開校する、緑区の鳥屋地域です。
2つ目は、2025年4月までに青葉小学校を閉校し、光が丘・陽光台・並木の3小学校に再編する方針が決定している、中央区の光が丘地域。
3つ目は、昨年8月に決定した南区の相武台周辺地域で、2026年4月を目途にもえぎ台小学校を閉校し、相武台小学校および緑台小学校の2校に再編する対応方針となっています。
相模原市では、相武台地域で大規模団地の年齢構成の上昇により1981年頃をピークに児童数の減少が進み、2001年には北相武台小学校と磯野台小学校を統合し、もえぎ台小学校が開校しました。地域では一番新しいもえぎ台小学校が、今回統廃合の対象となりました。また2020年4月には緑区の青根小と青根中、青野原小、青野原中が統合し市内初の義務教育学校「市立青和学園」が開校しました。
学校の再編は、望ましい学習環境を維持するために検討されるもので、市教委では2020年に「相模原市立小中学校の望ましい学校規模のあり方に関する基本方針」を策定しています。学校規模について小学校が18〜24学級(各学年3~4学級)、中学校が15〜21学級(各学年5~7学級)と定めています。一方で小学校11学級以下、中学校5学級以下は、クラス替えができない1学年1学級以下の学年が発生する「過小規模校」としています。
「望ましい学習環境」には様々な要素があると思いますが、大人の都合やお金の都合を優先することなく、あくまでも子どもの気持ちや様子に寄り添った判断をしたいものです。
*詳しくは「相模原市立小中学校の望ましい学校規模のあり方に関する基本方針」を参考にしてください。
統廃合が進んでいると聞くと、全ての学校で子どもが減っていると感じてしまいますが、実は相模原市全体としては今後児童・生徒数が増加すると推計が出ている地域もあります。
(図:相模原市学校施設長寿命化計画より)
人口推移等を見極めて統廃合を進めるのはとても難しいことだとは思いますが、「子育てするなら相模原」と子育て世代の人口増加に力を入れている相模原市。より良い学習環境のために何が必要なのかを、市民(もちろん当事者である子どもたちも一緒に)と共に考えていけるといいな、と思います。