強制排除反対の闘いは続きます
大阪府(吉村洋文知事)が総合センターのシャッター前で生活している人達(釜合労も含む)に対し、恥知らずにもその場からの排除を狙って大阪地方裁判所に提訴しました。
私たちは弁護団と一体になって大阪府の強制排除阻止のこの1点で団結し闘い抜いてきました。
大阪府は2020年4月22日、総合センターのシャッター前で生活している人達(釜合労も含む)に対し明渡請求を提訴しました。大阪府(吉村知事)はセンターの耐震性に問題があることを理由に、本案判決を待たずに明け渡しの強制執行をすべく明渡断行仮処分に打って出ました。
しかし裁判所は耐震性に問題があることが分かってから10年以上も放置していることから大阪府の申立を却下しました。
大阪地方裁判所も大阪高等裁判所も明け渡しを命ずる判決を出しましたが、大阪府側が強く望んでいた仮執行宣言(強制排除)を付けませんでした。
日本は裁判においては3審制。最高裁判所の判決が確定するまでは強制排除はできないことになりました。私達はすでに最高裁判所に上告の手続きを行ないました。わが弁護団は上告趣意書の提出期限の1月末をめざし準備中です。
総合センターはシャッターが強制的に閉じられて3年9か月。シャッター前で生活している人達が守り続けていると言っても過言ではないと思っています。総合センターが無くなって困るのは労働者。「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」は労働者の声。特に強制排除に反対する声は世界の知るところとなっています。
釜日労の責任逃れは許しませんよ
釜日労相手の名誉棄損の再訴の裁判
稲垣浩が意見陳述しました。
大阪地方裁判所25民事部 御中
意見陳述書
釜ヶ崎日雇労働組合(以下釜日労という)は釜ヶ崎地域合同労働組合(釜合労)や私が「野宿者を増やしてカンパを増やそうとしている」というデマ宣伝を流して私の名誉を棄損し、釜合労や私と釜ヶ崎の労働者の団結を阻害してきました。
しかし実際は、釜合労と私は釜ヶ崎の労働者が野宿しなくても生活できる釜ヶ崎をめざし差別行政と闘ってきたのです。
労働者の街、釜ヶ崎にはあいりん労働公共職業安定所があり、その職務は日雇労働の仕事を紹介するものと定められているにもかかわらず、設立以来43年にもわたって仕事の紹介業務を行ってきませんでした。私は組合員と共に損害賠償の裁判を起こしました。
損害賠償は認められませんでしたが、2015年4月16日、大阪地方裁判所はその判決文の中で「あいりん職安が仕事の紹介業務を行わないことは違法であると言わざるを得ない」と断定しました。
判決が確定したのち、あいりん職安に判決を守り仕事の紹介業務を行うよう要求し、あいりん職安は申し訳程度に2件の仕事の紹介を行いましたが、条件の悪い仕事でしたのでだれも行かなかったとのこと。
あいりん職安が仕事の紹介業務を行えば野宿する人は減るのです。
また大阪市は生活保護法に基づく保護の原則は居宅保護であるにもかかわらず生活に困った釜ヶ崎の労働者が相談に行くと、一部屋で5.6人が生活する施設に強制的に入所させています。施設入所を拒んだ人たちは野宿生活を余儀なくされています。
釜日労はビラやインターネットで「ヤカラ、ガタクリ、主人と奴隷の組織」と扇動し、多大な精神的苦痛を被りました。彼らの、あまりにもひどい表現が続いたので、私は10年前にやむなく前回の裁判を起こしました。
裁判を起こすと、釜日労は欠席して私の言い分をすべて認めました。私は彼らに会うたびに支払を求めていますが、「金が無い」などと言って逃げ続け、1円も払おうとしません。
私が問題にした彼らのブログは削除されずに現在も残り続けています。そして山中秀俊氏は現在においてもSNSで釜合労や私に対しての誹謗中傷を続けています。
彼らには必ず責任をとらせようと思っていますので、時効で逃げるようなことはさせないため、この裁判を起こしました。今後も彼らに責任追及をし、裁判所が支払を命じた金額を支払わせたいと思っています。
今後のスケジュール
1月24日(火)午後1時10分
大阪地裁409号法廷
原告釜合労、被告釜日労の名誉棄損の裁判 判決
1月28日(土)午後3時
三角公園「センターつぶすな」集会とデモ
1月31日(火)午後3時
星野リゾートに抗議と要請
2月13日(月)午前11時30分
大阪地裁1007号法廷
定額給付金裁判
2月13日(月)午後2時30分
大阪高裁201号法廷
監視カメラ裁判
*今年の4月には統一地方選挙が予定されています。
釜合労執行委員長稲垣浩は釜ヶ崎労働者の声を市議会に届けることをめざし、立候補の予定です。
2023年1月23日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com