4月23日 リザーバー的なフィールドではどうなんだろう?
今日は朝から昼過ぎまで、最近試しているクランクの使い方で、岸際のカバーが薄いリザーバー的なフィールドではどれぐらい効果があるのかを見てきました。
行った場所は『釣れなくはないけど個体数は多くなさそう』という池です。
実に8年ぶり、前回はジャバロン160で確か38㎝ほどのが1匹、40クラスのミスバイトが1回で、オカッパリを含めて3回しか行ったことがない場所です。
その3回の釣行も夏だったはずで、時期的なものを考えるとほとんど初めてに近い状態です。
おまけに家を出て車にガソリンを入れる時まで忍者の里に行くつもりでしたので、本当に『あ、あっちに行ってみよ』という、テストの内容をすっ飛ばしたような釣行です(笑)
今の自分が、ウィードが大量に残っているフィールドでもなければ、最近使い続けているロッドワークによるホバリングでどれぐらい釣れるのか、という実験をほとんど自動的に始める状態なので、いっそほとんど知識のないフィールドというのは大いにアリではあります。
かくして出発前の30分で『明日が雨の予報やから先に行っとくか』と決めた、ユルユルなテストがスタートです。
ボートを出したポイントは広いシャローエリアで、ベジテーションや岸際のレイダウンなどがある、見た目はゴージャスなエリアです。
沖の水面にはバスの波紋が出ており、今日こそはちょっと良い釣りができるかもと喜んだ10分後、『えー・・・ここでこんなに反応薄かったらどないせえっちゅうねん・・・』となりました(笑)
水温18度もあるのにシャローに魚が居ない(笑)
見たところネストらしきものも見当たらず、どこで何をしてるのか?
もうすぐに頭を切り替えて、スカスカな岸際でひたすら試作品SB63MRをフワフワと動かしていきました。
少し進んだところで45㎝ぐらいのバスが大きなレイダウンから出てくるのが見えましたが、どうやらこのあたりをテリトリーにする予定のオスの様で、ルアーではなくボートに反応しているかんじでした。
これなら何とかなる・・・のか?と自問しながら水中で折り重なっているウッドカバーの際を試作品SB63MRでフワフワとホバリングさせていると、
『あれ?消えた?』
しっかりラインを巻き取りながら聞き合わせすると
41㎝、一度産卵して次に向けてシャローに出てきたと思われる個体です。
しかし、フックが両方とも外掛かりで、先の展開を不安にさせてくれる1匹でした(笑)
そしてそれはほぼ的中(笑)
ここまでで半周、外周1.5~2kmのこの池でMRやDRのクランクを延々シェイクするという、魚が釣れなきゃただの筋トレみたいな実験を、追いかけてこないのもしっかり見える水質やレンジでやり続けるのはなかなか精神を削る作業です。
しかし、かなり進んで地形の変化が多くなるエリアまで来るとペアリングしている個体や、ネストを守っている個体が出始めました。
魚影が濃い、とは決して言えないのですが希望は見えました。
枝分かれするワンドをチェックしていると、生後2年ぐらいの小バスの群れを発見。
今年初めて小バスを見たので、ちょっと嬉しくなりました。
ボディウォーターに面する岬で、そういえば岬の先端って意外に良い思いをしたことが無いよなあと、水面に薄く掛かった木の枝の横にSB63MRを落としてクラッチを戻した瞬間、
左のシェードの水面が盛り上がったと思ったら背中丸出しですっ飛んできました。
48㎝、これはプリの個体でしょうか。
スポーニングを意識している時期に、こんな激しい食い方をしてくるのがいるとは思いませんでした。
丸呑みにされてクランクがガリガリに(笑)
エポキシがこんなになるとかどんな食い方ですか(笑)
さて、今回のお題の、カバーの薄いリザーバー的フィールドでサスペンド状態に近いホバリングは有効か?は、フィールドの規模に比してシャローに居る魚が少なすぎて微妙ですが、『居ればかなり強烈に反応する』、『やはり周囲の環境がバイトに至るかのキーになる』、という印象です。
人間の目で見えるものの他に、水深やブレイクの角度もかなり重要な要素です。
使うクランクも、深ければ大き目のクランクを、浅ければ小型でもOKといった具合です。
しばらく同じ実験を繰り返してみて、ルアーを含めたタックルありきの方法ではありますが、何らかの理由で巻いても食わない、射程距離が著しく短いといった状況ではかなり効果的であると思います。
苦肉の策で始めた方法ですが、シャッドやサスペンドミノーとはまた違う反応を見せると同時に、比較的良型を選んで釣れるかんじなので、ぜひ試していただきたいところです。
ちなみに市販のクランクでこれを一番美しく再現できるのはノンラトルのワイルドハンチだと思います。←そういえば10年ぐらい前に何匹か釣ってました(笑)
それでは皆さん良い釣りを(o^-')b