ファーストチェンマイ 旧市街西側(第3回)
私たちのホテルから旧市街西側へは、お濠沿いを繰り返し歩いたので、今でもその景色を思い出すことができます。車の往来の隙を狙って道路を渡るアジア特有のあれは、最初こそためらいましたが、だんだん上手になっていきます。ドライバーも歩行者のことをちゃんと見ていて、スピードを緩めてくれるのでわりと安心。まずは私たちの散歩コースと化した、ワット・ムーングンコーンのことからお話をしましょう。
■ワット・ムーングンコーン[観]
チェンマイには100以上の寺院があると言われ、旧市街の中だけでも40くらいあるようですが、えりエリのお気に入りはここ。3日間、通い詰めました。
映画「プール」の冒頭、チェンマイに着いたばかりのさよ(伽奈)を、市尾さん(加瀬亮)が案内するシーンで有名です。横になった姿の仏様、涅槃仏がいて、周りにはちっちゃくてカラフルな仏像がいっぱい。柱のお花模様や、台座のキラキラも本当にかわいいです。お寺の隣には学校があり、子どもたちの元気な声が聞こえてきました。
学校が休みの日はとても静かで、観光客もほとんど来ません。吹き抜ける風が心地よく、どれだけいても飽きることはありませんでした。
(えりの旅ノートより)
お坊さんが箒で掃除をしていて、静かで、風が吹くと風鈴のような鐘がいい音を鳴らしてくれる。とっても居心地のいいところ。ずっといられる。犬がすごく臆病。特に、黒い子。犬に吠えられるなんて、一体どれくらいぶり?悲しい。
タイは、飼い犬でも放し飼いにしているらしく、リードにつながっている犬は一匹も見かけなかった。どんなに混んでる道路でもひかれてる犬を見なかったし、道を渡りたい犬には車やバイクが気をつけてあげてたのが印象的だった。
■メンライキルン[買]
セラドン焼きは、美しい青緑色と細かいひび割れが特徴の、タイ北部の伝統的な陶器です。この老舗であるメンライキルンに行ってきました。
門をくぐり、あちらこちらの棚に並ぶ陶器に圧倒されながらながめていると、お店の人が冷たい水を出してくれました。私たちが手に持っていた空のペットボトルも回収してくれて、そのもてなしぶりに感動です。
広い敷地のなか、ときおり置いてあるベンチに腰掛けるなどして休み休み見ていきます。エリちゃんはセラドン焼きの一輪挿しを、私は平皿を買いました(セラドン焼きではない)。
■アムリタガーデン(amrita garden)[食][泊]
アムリタガーデンは、日本人の奥さんが経営されている、古民家カフェ。ゲストルームがあり、宿泊もできます。
夜、マンゴーチーズケーキを目当てに訪れると、閉店間際だったこともあって何と残り1つ!二人で分け合って食べたのですが、もう、これがめちゃめちゃおいしいのよ…。チーズはさっぱりして、その中に散りばめられている黄色いマンゴーのまぁおいしいこと。そして底のサクサクなクッキー部分。こんなにおいしいものってある?と思うくらいの感動体験でした。雰囲気がとてもよく、のんびりくつろげます。泊まっている人がうらやましいです。あとで調べてみたら、マンゴーチーズケーキはチェンマイ駅近くのアッパークラストカフェのものが卸されているそうです。
半分ずつしか食べられなかったリベンジとして、最終日、空港へ向かう前にもアムリタガーデンへ行きました。冷たいタイティーに、一人ひとつのマンゴーチーズケーキ。至福のひとときでした。店内には、地元の作家さんの作品が並び、眺めるだけでも楽しいです。
めがねをかけた店員さんに、タイティーの缶はどこで買えるかと聞くと、一生懸命説明してくれました。奥さんもやってきて、実際に缶を見せてくれるなど、ここで過ごした時間はチェンマイのいい思い出のひとつです。
今度えりエリでチェンマイに行くときは、ぜひ泊まりたいと思っています。近くにはワット・ムーングンコーンもあるし、行きそびれたSPチキンもすぐ。ここはガイヤーンがおいしいと評判で、「歩き方」にももちろん載っています。
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■気の抜けたジンジャーエール
旅行2日目の夜、作戦会議をしたのは正解でした。これが功を奏し、目当ての店を全部回るには相当頑張らなきゃならないこと、ホテルをチェックアウトする前日までには買い物が終わっていないとキツイことがわかりました。
SPチキンでガイヤーンを食べたかったけど、8時半を過ぎていて閉店間近だったのでこちらはあきらめることに。お店の灯りを遠目に確認すると、そのままラチャマンカ通りに出て、カントークを出す店「ファンペン」の位置を確認。ここは、結局昼間にカオソーイを食べに行きました。
作戦会議は、ホテルからすぐちかくのお店でジンジャーエールを飲みながらやったのですが、このジンジャーエール、まさかの炭酸なし!喉が痛いほどのシュワシュワを期待して飲んだのにビックリです(笑)。それを飲みながら、日本に帰ったあとのビジョンを話し合った結果、このサイトのタイトルが「アオ・カオソーイ!」に決まったんですよ。
※この記事の現地情報は、2015年11月のものです。