Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

第224話:カーリヤ蛇を懲らしめる(10):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.04.23 23:25

愛しの王よ。

カーリヤは1001の頭を持っていました。

その1つが下がった時、

残酷で誤った行為をするものに罰を与える主シュリー・クリシュナは、

その御足で蹴り、

頑強な頭をへし割りました。


すると、

カーリヤは瀕死の状態になり、

頭を振り回し始め、

ぞっとするような汚い血を

口と鼻孔から吹き出しました。


蛇はこうしてひどい痛みと無残さを痛感しました。


目から毒の混ざった汚物を出したカーリヤは、

怒りを伴う激しい呼吸とともに、

その頭の1つをなんとか持ち上げようとしました。


すると主はその上で踊り、抑え、

主の御足に力づくで平伏せさせたのです。


神々は、原初の人格を持った至上主を崇拝する機会として、

花吹雪をまき、

互いに余興を披露しあいました。


愛しのパリークシット王よ。


主クリシュナは素晴らしく、

力強い踊りでカーリヤの一千もの頭を

すべての踏みつけて破壊しました。


そうしてこの蛇はおびただしい血を

口から吐いて、

ついにシュリー・クリシュナが

永遠なる人格を持った至上主であり、

すべての動くもの動かぬものの至上なる主人であり、

シュリー・ナーラーヤンである、

と悟ったのです。


こうして心の中で、

カーリヤは主に保護を求めました。



…つづく

(10巻16章28-30節)