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麻疹が流行中②

2018.04.24 02:20

麻疹が流行中①」からの続きです。

麻疹の潜伏期

ウイルスに感染してから症状が出現するまで7~14日

麻疹の症状

(1)結膜の炎症(目やに、流涙)、38度前後の発熱、咳、鼻水、倦怠感といった風邪症状、口腔粘膜に白い小さな斑点が出現する、等 

↑この時期が最も感染力が強い

(2)上記の症状が2~3日持続した後、39度以上の高熱と全身に広がる発疹が出現する。発疹は出現後2~3日持続する。発熱、発疹のほか、風邪症状が増強したり、2次感染による症状(中耳炎など)が現れることもある。

(3)発疹が退色してくる。皮膚のめくれや、色素沈着が見られるが徐々に改善される。解熱後2日目ごろまでは感染力が残っているため、日本では解熱後3日を経過するまで出席停止とすることが多い。

麻疹の治療

特別な治療法はない。解熱剤や風邪症状緩和を目的として投薬されることが多い。

麻疹の合併症

中耳炎、肺炎、気管支炎など

ウイルス性脳炎−麻疹感染者の約1000人に1人の割合で発症する。死亡率も高く、発症者の三分の一に神経障害が残るといわれている。

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)−麻疹感染後7~10年後に知能障害や運動障害を発症し、ゆっくりと進行する脳炎。予後不良で、麻疹感染者の数万人に一人の割合で発症すると報告されている。