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はじめてのライブハウス 菅原靖之編

2018.04.25 03:00

 前置きは他の人がたっぷり書いてると思うので省いて、とりあえず初めてライブハウスに行ったときの感想は「タバコくさすぎ」ってことですね。たぶん同じ人も多いかと思います。

 初めて行ったのは高校一年生のときで、当時通っていた高校の軽音楽部に入っていたのですが、そこの顧問の先生( 本当はその時はもう顧問じゃなかったけど) に連れられて先輩がやっていたバンドのライブを見に行きました。行ったのはたしか横浜関内の今はなきCLUB24 だったと思います。

 僕は軽音楽部に入ってドラムとか音楽を始めたんですが、コピーしかしてなかったので、オリジナルの楽曲でライブしている先輩を見て「まじすげー!」と思いましたね。で、めちゃくちゃタバコくさかった。連れて行ってくれた先生も「みんな最初はそう言うんだよね」って。ちなみに当時の僕は優等生でしたので、もちろん高校生にしてタバコなんて吸ったことはありませんでしたよ?ただ別に悪い印象はなかったです。

 あと初めてライブハウスで演奏したのは高校三年生のときだったと思います。地元のバンドコンテストに応募したら決勝大会まで進んで、横浜アリーナで演奏したんですが、その後なんか声かけられたイベンターか誰かに誘われて横浜のライブハウス(名前忘れた…)に出ました。当日、楽屋に炊飯器を持ち込んで米炊いてる変なバンドとかが共演者で、よく分かんなかったです。とりあえず「うちらが一番カッコイイだろ」って気持ちでやりましたね。

 その後、大学二年のころから東京都内のライブハウスで演奏するようになったんですが、当時組んでたバンドで渋谷屋根裏にデモ音源持ち込んだのが最初だったかと思います。そこでブッキングをしていたのが今もお世話になったりしているブービーさんという人物でした。思えば長い年月が過ぎましたね…。

 ライブハウスでは色んな思い出がまぁあるっちゃあるんですが、良い話風に言っても仕方がないんで正直に書いていくと、大人になるにつれてどんどん周りの人がいなくなっていくのが寂しいなと思った時期もありました。二〇代前半の頃は、ライブハウスに行けば誰かしら知り合いがいて、喋ってライブ見て自分もライブして、とか色んな交流がありました。でも、びっくりするぐらいみんな音楽を辞めていくので、ほんと疎遠になる人多かったですね。あともちろん「高いチケットノルマを払って客ゼロ」みたいなよくあるアマチュア経験もたくさんしましたね。チケットノルマについては度々色んなところで議論になりますが、あんま興味ないです。

 社会人になってからようやくクラブに行くようになったんですが、そこから色々ライブハウスに対する感覚が変わりました。クラブはほんと自由で、音楽聴いても聴かなくても良いし、ラウンジでくっちゃべってても良いし、酒飲んでるだけでも良いし、ナンパしてる奴らばっかりだし、踊れるしってことでライブハウスと全然世界が違かった。それに出演者とかチェックしないで適当に行っても楽しめるっすよね。

 ライブハウスで立ちっぱなしで知らないバンドの雑な演奏を延々と聴き続けるってのが最近正直つらいんですよね。逃げ場ないっていうか。SNS で「ふらっと来てね♪ 」とかライブ告知している人もたくさんいるんですけど、普通に行かないっすよね。ライブハウスって映画館って感じで、クラブはゲーセンって感じがします。

 クラブで一晩中踊ったり遊んだりしてると、ライブハウスでライブを見てるだけじゃ分からない感覚を知ることができると思います。別にどっちが良いとか悪いとかないですけど。ライブハウスがもっと自由で適当な場所になったらすごい良いなと思います。小さいキャパのところはしょうがないですけど、座りたい時に座らせてくれとは思う。あとライブハウスでやるDJ って総じて下手っていう印象しかないので、みんな最低限テンポ合わせて繋いでミックスしてくれよって思いますね。Don’t Stop Music って言うじゃないですか。


▲ecke(エッケ)
菅原が現在所属しているバンド。昨年全国流通盤「BYPATH」を発売。精力的に活動中。