過去最強の寒波に備えて
2023年1月23日(月)12時の天気図を見て、私は一瞬目を疑いました。それはバイカル湖の西に、なんと中心気圧1066hPaの、寒気を伴った高気圧があったからです。通常の冬ならば1056hPaくらいもあれば、かなりの寒気団が訪れます。
この30年くらい、ほぼ毎日天気図を見ていますが、これほど強い冬の高気圧は見たことがありません。これは経験したことのないほどの寒波に見舞われるのではないか、と直感しました。ただ寒いだけではなく、相応の被害が予想されるところです。
そこで、今までやったことがないような、寒波への備えをすることにしました。
つきましては、24日(火)午後から26日(木)午前中まで、全ての業務を臨時休業いたします。
凍結による停電、断水などの不測の事態に備えて、PCの電源を落として、暖房を最小限にして節電することとします。外気温が0度を下回れば、エアコンによる暖房効率は極端に低下して、室外機の騒音が大きくなります。12月の電気料金が過去最高を記録したことを考えると、節電に努めるのは必要なことになります。
さらに万一、停電が起きた場合には、光回線、光電話、WiFiは不通になります。スマートフォンだけが唯一の情報源となります。バッテリーの残量を確認しておきます。
停電したからといって電力会社に電話するのは、回線が混雑するだけで、ろくな情報は得られないため、やめましょう。かわりにスマフォのブラウザで、電力会社の「停電情報」のページを閲覧することをお勧めします。どの地域でどれくらいの規模の停電が発生しているのか、情報を得ることができます。
マンションなどの集合住宅では、停電すると高架槽に水が上がらなくなり、断水します。朝には水道管が凍結して断水する可能性もあります。
風呂に水を張っておき、中質水を確保しておきます。これは雑水用なので、飲料水や食糧は備蓄を確認して、寒波が訪れる前に必要な量を備えておくことにします。
ここまで、24日午前中までに、備えが完了しました。
午後から気温が急降下して、18時には-1度に下がる予想になっています。
続きは後ほど。
11:53 1/24/2023 <<
広島市内では昼過ぎから、雪が降り始めました。
24日朝には6度あった気温は、18時に-2度まで低下しました。
夕暮れの街並みに、粉雪が風で上下に舞っています。こういうのを風花というのでしょうか。
すでに屋根は雪化粧を始めており、これから明日朝までに、まとまった積雪となるのは確実な雰囲気です。
18:16 1/24/2023 <<
25日(水)朝、今回の寒波では、当初心配されたほどの影響は、広島市内では出ていません。ひろでん市内電車は遅れが出ていますが、運行しています。
24日夜からの降雪は峠を越えて、市内の積雪は5cm程度です。建物の屋根や道路が雪化粧しています。
気温は普段より3度前後低くなりました(-3度くらい)。日中は最高気温が+3度前後の予想でやや低く、明日26日朝の最低気温はほぼ今朝と同じくらいとのことなので、後は低温による凍結を警戒するだけです。
乾いた寒気のおかげで、粉雪が風に吹き飛ばされて、着雪がなかったのが幸いでした。停電や断水も今のところ、市街地では起きていません。
7:51 1/25/2023 <<
25日日中は日の差すこともありましたが、最高気温は2度くらいで、広島市としては寒い一日でした。
水と食料の備蓄をしておいたおかげで、凍結した路面を外出する必要もなく、暖房を絞って、静かに過ごしました。
広島市内は21時で気温0度、降雪はありません。
明日26日朝の予想最低気温は-3度です。
広島市中区で氷点下4.2度、トラブルや休校相次ぐ 大雪(中国新聞)
21:09 1/25/2023 <<
26日(木)朝の広島市内の最低気温は-3度くらいになりました。降雪はなく、屋根にまだ雪が残っていますが、道路にはすでに積雪はありません。
私の住んでいる市街地では、水道管の凍結もなく、断水することはありませんでした。ギリギリで持ちこたえたという感じでしょうか。市内でも周辺部では、水道管の破裂や断水が発生したと報じられています。
天気は曇り時々晴れ、これから日中にかけて、+6度くらいまで気温が上昇する見込みです。
8:52 1/26/2023 <<
27日(金)朝の広島市内の最低気温は+1度。天気は曇りで、日中は6度くらいまでの予想気温で、昨日並です。
少し寒さが緩んだので、早くも警戒する気持ちが緩みがちになっています。
しかしさすがは大型寒気だけあって、明後日29日午前中にかけて、第2波の連続寒波が流入する見込みとなっています。
あまりない機会なので、予行演習のつもりで、寒波に対する備えをもう少し継続することとします。
ところで、都市部に住んでいる人の中には、これくらいの寒波に大げさに警戒することはない、北海道とかでは真冬日でも生活できているじゃないか、というような議論をする人がいますが、それは間違っています。単純に比較できるものではありません。
氷点下の気温や真冬の寒波が当たり前のように訪れる寒冷地においては、想定される低温に対する装備や経験値があらかじめ備わっています。そのような備えが温暖な都市部では用意されていません。だから想定外の寒波には警戒しないと、予期せぬ被害が発生するのです。
7:20 1/27/2023 <<
28日(土)朝の最低気温は0度。天気は晴れで、日中は+5度の最高予想気温です。市街地に積雪はなく、断水、停電もありません。
まずは、各種機材の電源を1台ずつ投入して、異常がないことを確認しました。経験上、室温が9度を下回る日が続くと、古い機材ほどトラブルを起こしやすくなります。
明日は気温0度から7度の予想なので、段階的に通常体勢に戻していくことにします。
10:57 1/28/2023 <<
28日午後は、西寄りの風が非常に強く、天気は曇り時々晴れ。降雪はありません。
とくに16時前後は、室内にいても風の音が聞こえました。ちょっとした台風並みですね。気温は4度くらいでしたが、体感温度は0度くらいに感じられたのでは。
寒さを避けて、外出は控えました。
18:35 1/28/2023 <<
29日(日)の最低気温は1度で、日中は7度くらいまで上がる予想です。これくらいの気温になると、通常の冬日という感じになってきました。
今回の寒波は長かったな、という印象です。もうすぐ立春(2/4)が近いので、この冬は、これで最後の寒波となってほしいところです。
総括すると、都市部市街地では、電力インフラが生命線だということです。
今回の寒波では幸いにしてまぬがれましたが、停電すると、暖房、通信、水、換気など、日常生活に必要な生活機能の大部分が損なわれてしまいます。オール電化は快適ですが、非常時に全滅するリスクがあると言わざるを得ません。
都市ガスが供給されていれば、お湯を沸かすくらいはできますが、換気のために電源が必要な機器は使用できなくなります。
あと、浴槽に水をためておくというのも、あまりお勧めできません。所詮は中質水ですし、本来の用途に浴槽が使用できなくなるということもありますから。
7:10 1/29/2023 <<