FAG アヤツキ レビュー 2023.01.31 08:04 今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、“アヤツキ” です。 “FAG マガツキ” の軽装バリエーションとして考案された “アヤツキ” が、多数の新規造形パーツを追加するかたちで発売されました。 先日、本家フレームアームズ由来の強化バリエーションである “マガツキ 崩天” の予約も解禁された、FAG マガツキ系統。 しかし、なんだかんだと本命の前にFAG独自のバリエーションもけっこうな数になってますね。 マガツキ直系が、今回のアヤツキ以前にマガツキ 橘花、ドゥルガー直系もAmazon限定のダークネスクィーンVer.と、原型含めて既発売が5種。 今後当然控えているはずのドゥルガーⅡを加えて最低7種の発売は確実です。 正直、これほど増殖するとは思いませんでした。 まぁ、フレズ系にはまだ一歩も二歩も及びませんが、いずれ肩を並べることになるやもしれません。 なにせ、素体のレベルが高いですからね。いろいろな意味で(笑)。 僕自身、気付けばこれまでのバリエーションは全部購入してしまっています。 崩天はまだ保留中なんですけど、現物を見ればたぶん一気に気持ちが傾いてしまうだろうなぁ。 さて今回のアヤツキですが、新規造形はあれど所詮はバリエーション、あらためてレビューを書くこともないかと思って、組むのも後回しにしていたんですが、いざ開封してみると・・おや? これは意外と(失礼)見るべきところの多いキットだぞ、と。 ちょうどネタも切れたところだし、さくっと書こうかな、となった次第です。 予想外のトラブルでまた遅れることにはなってしまいましたが・・ では、レビューしていきます。 キットはパチ組みしたのみです。付属冊子 マガツキ 橘花にも付属したデザナーズノートとされる小冊子が今回も付属していました。 こちらは裏表紙。 橘花の冊子と並べて。 内容としては当然アヤツキのイラストや設定、開発の経緯や実際のパーツ分割に関する提案、要望などなど・・ ドゥルガーのバリエーション案も掲載されていました。このへんも、なにか要素を追加して発売されたりするんだろうか? でもだとしたら、ドゥルガーⅡはまだ少し先になりそうですが・・ デフォルメされたキャラが登場するコミックも掲載されていました。 後半には同じく駒都えーじ氏がデザインを担当している “FAG ウィルバーナイン” のラフもいくつか掲載されていました。 彼女に関する続報も待たれるところです。くノ一モード いわゆる素体モードですね。 造形的には頭部以外、同系統のガールたちと共通で、成型色のみ変更されているというパターン。 ただ今回のアヤツキは腹部や太腿など、ほかのマガツキ系では肌色成型だった部分がブラウン成型になっており、ぴったりした薄手のインナーを着ているという感じになっています。 なるほど、くノ一っぽい。 というか、むしろ素肌を露出しているよりも艶めかしい風情すらあります。 肩のみ素肌が出るデザインになっていますが、ほかの部分でも設定のカラーを再現するために成型色違いで2枚入っているランナーが複数あり、底に公式特典のインナーパーツを加えれば、1つのキットでほぼほぼ2人のガールが組めてしまうという、脅威のキットとなっています。 詳しくはまた後ほど。 背面。 相変わらず防御力の低い後ろ姿ですが、今回は一応インナーを着ている態(笑)になっているので、そこはちゃんと穿いている状態なので一安心(なにが?)。 腰のハードポイントパーツ左右のディティールと、前に回って股当ての黒い部分は塗装済みです。 頭部・・髪パーツはすべて新規造形。 髪形はデフォルトの右サイドテール以外に、 左サイドテール、 ツインテール、 ショートカットと、 全部で4種類再現でき、そのために後頭部が4つ組めまるようになっています。 フェイスパーツを付ける基部パーツも4つ付属するので、交換も楽々。 ただし、前髪パーツは3㎜穴の開いた額当てのあるものとないものの2つのみ、テールも左右1本ずつしかないので、同時に完全な状態で組めるのは右サイドテール & 左サイドテール、 右サイドテール & ショートカット、 左サイドテール & ショートカット、 ツインテール & ショートカットの4パターンとなります。 ゆっくりアヤツキ・・ テールはいつも球体ジョイント+テール側がボール接続でグリグリ動きます。 接続は緩めにしておくのは鉄則。 ともあれ、今回はそのままでもキツイということはありませんでした。 ちなみに、前髪パーツはマガツキ(および橘花)とアヤツキとで互換性があ留ので交換も可能。 というか、前髪のかたち自体は同じなんですよね。 リボンがあるかないか、というだけ。 フェイスパーツは3種類。 わかりやすいようにショートカットで見ていただきます。正面向き通常顔 こちらの画像は先ほどのショートカットのものと同じですがあらためて。 通常顔と言いながら口許がわずかに上がっていて、わりと不敵な表情になっています。右向きニヤリ顔 なかなかにイラッとさせてくれる、いい表情ですね。 ネコ口っていうのかな? 口許の表現が絶妙。 この表情とツインテールの組み合わせはわからせ甲斐がありそうです。知らんけど(笑)。左向き慌て顔 わからせられそうなになってる表情かな?(笑) これも思わず開いてしまったような口の形状が秀逸。 公式ショップでの購入特典として、FAG マテリアのパーツを流用したインナーパーツ・・腕と脚が付属します。 通常の腕、脚と交換するとこの通り。 より素体感の強い状態にできます。 ただまぁ、胴体のむっちり感に対して腕と脚が細過ぎる気もしないではないです。 とくに太腿・・ 大丈夫? 血流止まらない? なお、余剰扱いですが手首ジョイントも4つ追加で組めるので重宝します。 ただ素材がABSなので、昨今主流のPOM製のものより破損しやすいのかなとは思います。アヤツキ 本来は武装モードと呼ぶべき状態ですが、原型であるマガツキの武装モードも再現できるため、説明書ではそちらを武装モード、こちらをただアヤツキとしているので、とりあえずはそれに倣うことにして。 要はマガツキの武装パーツの一部を、位置を変えて取り付け、さらに新規造形パーツを加えた状態ですね。 鎧兜を身に着けた武将然としていた原型の武装モードと比較して、軽装状態としてもかなり身軽な姿になっています。 腹部装甲パーツは新規造形。 中央部の編み目が小さいものと大きいもの、そして完全に抜けているものの3種類付属し、好みで選択できます。 デザイナーズノートでも言及されていたパーツですね。 こういうかたちで再現されることになるとは。 既存の武装パーツは一部のみを装着。 マガツキでは肩に装備していたアーマー兼ブースターはドゥルガーの場合と同じく折りたたんだ状態で3㎜穴付きスペーサーパーツを使って太腿側面に装備します。 ボールジョイントで可動するのですが、少々外れやすいです。 背面。 腰部に新規造形のマウントパーツを介し、やはり新規造形の短剣を4本装備。 マウントパーツ自体の可動も加え、小さな羽根のような感じに展開させることもできます。 このままうっかり座ってしまうと大惨事ですが・・武装短剣 新規造形の武装。先の通り4本付属します。 刃部分は既存の武装パーツにも使われているのと同じ、ラメ入りのクリアピンク成型になっており、非常に豪華な印象。鎖鎌 こちらも新規造形。 やはり刃と分銅部がクリアパーツ。鎖は金属製チェーンっで再現されています。 分銅には3㎜穴が開いているので、スタンドを使うことで投擲イメージのポージングも可能。テンカイ サツガ マガツキのメイン武装となる大小計4振りの刀も付属。 大振りなほうがテンカイ、細いほうがサツガです。 刃がクリアパーツになってかなり印象が変わりました。 さらに、新規造形で炎を纏った刃パーツもクリア成型でそれぞれ付属、付け換えることができます。 なお、このアヤツキ状態では基本的に指示がありませんが、それぞれのマウントパーツ、鞘も当然付属します。 ただし、マウントおよび収納できるのは通常の刃を付けている場合のみです。武装モード 頭部以外は色違いのマガツキの武装モードですね。 新規造形の頭部が兜パーツに対応していないので、それだけ余剰になりますが、ほかのパーツはもちろんすべて取り付けることができます。 公式画像などではなぜかツインテール状態になっているのでそれに倣いましたが、ツインテールと肩アーマーが干渉してちょっと動かしにくいです・・ 先にも言いましたが、テンカイは抜き身状態でマウントパーツに、サツガは鞘に収納した状態で、腰部にまとめてマウントされます。 それぞれフレキシブルに可動。 また、専用アタッチメントを使うことで足の裏に各種武装を取り付けることも可能。 前後、上下の向きは自由に付けられます。 3㎜軸もあるので短剣も取り付けられます。 怖い・・ 短剣に鎖鎌も加えてフル装備状態。 刃物多過ぎ・・その他付属品 いつもの簡易スタンドが付属します。 まぁ、もはやあまり使いませんが・・ なお、公式特典のぶんも含め、余剰とされるパーツ(組めるものは組んだ状態)はこれだけ発生します。 あ、画像にはありませんが、PCランナーもあります。 けっこうな数ですよね。 では、アヤツキ(右サイドテール)状態を組んだときに使わないパーツも加えて、どこまで人体錬成が可能かやってみましょうか。 なんということでしょう。ほぼもう一人組むことができました。 まぁ、特典のインナーパーツの役割が大きいんですけどね。 あとは胸部や腹部、腰部側面などに組み込むパーツが8個足りません。 でも、これらはすべて1枚のランナーに含まれるものなので、パーツ請求もしやすいですね。 なお、太腿の接続部に使うポリパーツもないのですが、そこにはこのように、 同じPCランナーの使わないボール状のパーツを押し込んでやれば、問題なく脚部を取り付けることができます。 さすがくノ一、分身の術が使えるとは・・ それとも、パーツが足りない点を開き直って、未完成の絡繰り人形という扱いでもいいかな。比較画像 マガツキ、そして橘花と、くノ一(素体)モードで。 頭部以外、造形的にはまったく同じものですが、マガツや橘花よりも、アヤツキの方が気持ち引き締まっているように見えます。 お腹や太腿は肌色(素肌)ではなくブラウン(インナー装着)になったからですが、まぁ、目の錯覚というやつですね。 アヤツキ アヤツキ形態(ややこしい)とマガツキ武装モードで。 メインカラーが青と赤というふうに対照的で、武装の軽重具合も同様。共通の要素を持ちながらそれぞれくっきりと個性が出ている、よいバリエーションだと思います。 再び橘花も加えて、全員武装モードで。 赤と青と白。カラバリとしてのバランスもよいですね。 武装もちょっとずつ違ったり。 三姉妹だとすると、やはりマガツキ、アヤツキ、橘花の順番っぽいです。 FAG マガツキ レビュー(3月29日 訂正追記) 以下、画像 可動性については、マガツキからとくにアップデートされているわけではありません。 メガミデバイスには及びませんが、初期のFAGと較べるとよく動く、というくらい。 マガツキでは腹部や脚部がわりと簡単に抜けてしまうことがありましたが、今回はとくにそういったことはありませんでした。個体差かもしれませんが。 では、各モードで何パターンか。 まずくノ一モードで。 脚の設地面積が比較的広いので、自立性能は高めですかね。 どうでもいいけどむかつく顔だなぁ・・(笑) 忍者らしい感じで、短剣投射! 3㎜穴があるのでこうした攻撃シーンの再現も容易です。 腕と脚をインナーパーツに交換して。 腕と脚のパーツだけでなく、表情に髪形まで変えればほとんど別人の印象です。 とくに髪形のバリエーションが豊富なのは楽しいですね。 アヤツキ状態で。 股関節のスライド可動で立て膝も綺麗に決まります。 分銅を投げて標的を絡め捕る! 分銅先端部にも3㎜穴を開けてくれるとは・・さすが、抜かりないですね。 とにかく武器が豊富で、ともすればちょっと持て余してしまうほど。 セクシーバックショットも(笑)。 安心してください。 彼女は間違いなく穿いてますよ! 武装モードで。 テンカイの両手持ちはちょっと窮屈ですが一応可能。 立て膝も。このモードだと前垂れが邪若干魔になりますが。 両手両脚に刃物。めちゃめめちゃ物騒です・・ というか、こういう攻撃はむしろくノ一モードやアヤツキ状態のほうが似合うんだけどな・・ アタッチメントを付けられるのが武装モード用の足だけだからなぁ。 三姉妹修行中ア「 あぁぁぁぁっ! 脚がぁっ・・! マ「精神を集中していれば脚が痺れることなんかないのよ! 自分にも他人にも厳しい長女と、そんな長女のいうことは絶対の三女に挟まれて肩身の狭い次女、という構図。 しかし、いざ戦闘となると抜群のチームワークを発揮するのだ! 次女がスピードで攪乱し、長女が仕留める。三女はバックアップというバラスのいいスリーマンセル。 VS闇の女王 世界観がわかりませんが・・ Amazon限定のドゥルガーⅠ ダークネスクィーンVer.、彼女もレビューすべきだろうなとは思っているんですが、ご覧の通りでデカールを貼る踏ん切りがなかなかつかないためにずっと保留状態となっています。 まぁ、追加のM.S.Gはマジガルバーゼとほとんど一緒だし、今回ここで登場させたからもういいかな(笑)。 新規造形含む追加パーツをベースにしたメインの形態以外に、あくまでボーナス的な扱いで原型と同じ武装モードにできるという点では共通点のある両者です。 以上、“FAG アヤツキ” でした。 ぶっちゃけ、なんとなく勢いで公式ショップで予約してしまったアヤツキ。 いざ現物が届いた頃には随分熱も冷めていて、もうマガツキのバリエーションはよかったかな・・とか思ったりしたことは否定しません。 ドゥルガー直系含めてもう4人組んでいたので、もはや説明書を見なくても組める程度にはなってましたし、さすがに新鮮味もないだろうな。一応は組むけど、レビューは書かないかなぁ、と考えていたのは最初にも言った通りです。 しかしいざ組んでみると、さすが最新バリエーションというところか、非常にプレイバリューの高いキットになっていました。 4種類から選択可能な髪形は、フェイスパーツの基部を含む後頭部が4つ組めるため交換も楽々。 新規造形の豊富な武器に、既存武器であるテンカイ、サツガも刀身がクリアパーツ、さらにエフェクト付きの刀身パーツも追加されてパワーアップ。 そしてなにより、公式特典を併用することで、一箱でほぼほぼ2体のガールが組めてしまうという大盤振る舞い(?)。 これだけネタがあるキットを、ただ組んだだけでスルーはできませんよね。 とにかくプレバリューの高さが好印象なキットでした。 そもそもの素養の高さも保証済みですし、手軽にいろんなパターンのガールを楽しみたい場合にお薦めです。 というか、純粋なFAGの新作を組むのも、影虎以来でほぼ1年振りだったんですね。 去年は、FAGに関しては再版が多かった印象だなぁ。 そのぶん、今年は新作が続々と出てくるんでしょうね。 まずは本当に久々の完全新規型、“FAG 金剛” が5月・・って、また5ヶ月も開くの?まぁ、そのあと6月にマガツキ 崩天と黒いフレズが・・って、またバリエーションやん。 ていうか、マガツキ型とフレズ型に頼り過ぎだよ。 どっちもいい型だとは思うけど。 年末にでもウィルバーナイン来ないかなぁ・・ といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。