生前整理のススメ

2018.04.24 11:42

母の遺品整理はとても大変でした。

実は10年たった今でも、

引き受けた母の遺品たちをどうしていいかわからないままです。

着る機会のない着物。

価値がよくわからないアクセサリー。

普段使いにしにくい陶芸品。

中には、どこかへ旅行したときの記念品らしい、母の写真入り飾り皿も。

これらを捨てるに捨てられず、引き出しや納戸の中にしまい込んでいるのが現状です。

もしわたしがいなくなったなら、わたしの遺品だけでなく、

母の遺品整理までしなくてはいけなくなる家族は、やはり大変な目に遭うでしょう。

だったら今、自分の代でこれらを生前整理しておくべきなのです。

と、考える端からうんざりするのですが……。


生前整理は断捨離とはちょっと違います。

自分の持ち物を整理し、大切なモノを家族に託すために整理をすることです。

だけど、整理整頓の要は、やはりモノを少なくすること。

結局、断捨離から始めるのですけどねーww

わたしはかつて転勤族でした。

だから引っ越しの度に強制断捨離をしてきました。

今は自宅があるので、うっかりするとすぐにものが溢れてきます。

長く住めば住むほど、モノは増えていきます。

あきらかな不用品は、案外すっぱりと断捨離できます。

困るのは「高価だったけど使っていないもの」

このさい「もったいない精神」を断捨離したい!

「いつか役立つかもしれない」

「いつか誰かが使ってくれるかもしれない」

の「いつか」はやっては来ないのだと、納得するのがまた難しい。

このもったいない精神をなだめすかせるために、

わたしは今、捨てるには惜しい服やCDを、

フリマアプリやオークションなどに出品しています。

 これが意外と売れる。

オークションではたまに、思った以上の値段で取引されることも!

なかなか楽しいので、これもオススメ。

困るのは、資産価値がわからない貴金属や工芸品など。

これらは、元々の値段がわからないので、売りさばくのも気が引けます。

もし、誰かに差し上げたいなどの希望があれば、

エンディングノートに書いておくといいと思います。

「この着物は、長女が欲しがっていたから」とか、

「この指輪はいくらで買ったもので、できれば長男のお嫁さんへ」とか、

具体的に書いておくと、遺された家族は助かるんじゃないかな。

お友達や、同じ趣味の仲間にあげたい時は、連絡先も忘れずに。


年齢が上がるとともに、身の回りのものは増えていく傾向があります。

それは単純に、片づけたり整理したりする体力が衰えていくから。

やがてくる、自分の死。

その後に残るものは、いらないものばかり。

なーんてことにならないようにしたいですねー。