就活に勝ち負けはあるのか?
ある日こんな話を聞きました。
「代々銀行員の家庭に産まれた少年は、自分は銀行員にはなるまいと必死に他の世界の夢を描いた。そして彼は大学4年生になり、将来を決める就職活動を始めた。彼が嘗て描いていた夢。それらは何故か、うまくいかなかった。そんな時、落ち込んだ彼はもう一度自己分析をしてみることにした。すると、見えて来た適職。ずっと彼が避け続けていた銀行員だったんだ。」
この話を聞いた時、自分は同じような状況に陥りたくないと感じました。
何故なら私の家系も教師が多く、私自身「もっと大きくて心踊る世界があるはずだ」とずっと教育以外の業界を見ていたからです。
このまま他の業界を諦めて、同じように教育の道を選んでしまうと、なんか負けてしまうと思い込んでいたのかもしれません。
この感情に気がついたのは、2018年4月19日。第一志望であった広告会社からお祈りメールを受け取った日でした。
私は家の扉を開けた途端、崩れ落ちるように泣きました。思い描いていた、キラキラと輝くかっこいい世界。ここに内定を貰えたら、勝ち組だと勝手に思っていました。
「内定を貰って、会社の人と握手を交わす姿が想像できる」などと大口を叩いていたのに!
一瞬にして消え去っていきました。
だけどある意味ラッキーだったのかもしれません。
ここしかないと思っていた私はもう一度将来を考え直すはめになりましたが、あまり時間はかかりませんでした。
実は心の奥底に眠っていた祖父達教師への憧れ、自分の人生に大きな影響を与えて来たのはずっと先生達の言葉で、「言葉やアイデアで人の人生に影響を与えられるのって凄いな」と思っていたことを忘れてしまっていました。
もし今あなたが、自分の中に勝手に勝ち負けの基準を作り上げてしまっているのなら、すぐに取り去った方がいいと思います。
その考えが、自分自身をどれほどにも縛り付け、苦しませているのだから。
By Shelly