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美的なるものを求めて Pursuit For Eternal Beauty

銀座の顔 - 優しさと繊細さの表情 - 「和光ビル」渡辺 仁 作(1932年)

2018.04.24 12:53

  <番組を視聴しての私の主な感想コメント>

 銀座の超一等地に立つ、銀座の代名詞、銀座の顔 といってもいい建物。

 建てられてから85年も経つというのに、まったく老朽化とは無縁の存在のように、風格と気品を漂わせながら凛として立っている。

 本当に良く考えられたデザインであり、設計であると感心させられたのは、番組でも紹介されていたように、特に以下の2点があげられる。

 1点目。人の流れを柔らかく、優しく受け止められるように、交差点に立つ建物の角を入口とせずに、あえてショーウィンドーにして、行き交う人の流れを止めずして、楽しんで銀座を散策してもらうための配慮を施した点である。

 2点目。上部にある「時計塔」が、いかに人々の目を引き、いかに上手く映るのかを、徹底的に追及されて立てられている点である。

 東京のシンボル的存在は、いまや「東京タワー」から「東京スカイツリー」に移りつつある。さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、東京が世界に向けて発信できる「シンボル的存在」に期待する部分はある。

 しかしながら、銀座のシンボルたるこの建物には、他の追随を許さないだけの「凛とした誇りと品格」を、今でも漂わせ続けている・・・。

写真:「美の巨人たち」テレビ東京放映番組より引用 ( 2015.10.3 )