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売価を守らない店が何故出てくるか?

2023.01.26 01:43

シアン・ヴィヴェラン株式会社 浅井です

今日はメーカー様や卸様向けに、

販売店が価格を守らないことが何故起きるか?

について書いていこうと思っております。


弊社であった例を、実際に扱いをした

こちらの商品で書いてみたいと思います。

こちらの商品は、弊社も卸様より仕入れており、2980円での販売を義務付けられておりました。


当時の仕入れ価格で売ると1650円で仕入れてましたのでモール手数料を引くと404円の利益の品物です。

仕入れた当時は、2021年11月くらいでしたので、かれこれ1年以上仕入れてから売るまでに時間がかかっている品物になります。

出品者が9人の時に仕入れましたが、その後下記の写真の矢印を見てわかるように

出品者は30人以上に激増し月間の売れる見込み数が大きく減りました。


Amazonは出品者が多くなると自分の番が回ってこないので売れなくなるからです。

自分の番が回ってこない???と思われた方は

詳しくは、下記のリンクのAmazonで売ると価格が下がる理由も合わせて読んでください。

そして、Amazonで売ると価格が下がる理由にも書いているように、上記の商品の例だと、黒い四角で囲っているところで売価が数百円単位で落ちました。


卸元も何も動かず結構長い間放置で安売りしている人だけが売れる状態だったので、

私も追随して下げるしかないので下げました。


そうしたところ卸元から電話がかかってきました。

2980円の売価の約束だから上げるようにと。

他の販売店にも伝えたので再度上げてくれと言うことでした。


そしてメーカーから言わせると

売価を守らないなら今後品物を卸さないよ!という感じのようでした。

私どもの商売は、もちろんメーカー様や卸様がいないとなりたたない商売なので、

おろしている側の理由としてはもちろんわかり対応しました。


ただその後も、メーカーが休みの土日や、平日でもメーカーが監視しない

夜間の時間帯などで価格を下げる販売店が出ていました。


結果その安売りする販売店がいなくなるまでは価格の下落がそれなりの期間続いていました。

そういうのを見ていて感じたのですが、値下げが起きる原因があります。


それを知らずに

価格崩壊しない為の対策をせずに価格を守るよう言っても、販売店側として守らない(守れない)理由が起きる可能性があることを知っておく必要があること。
「自社の売り上げの最大化を狙ったことによる価格崩壊」だというのをわかってないと、原因の解決にはならないことが多いのが現状です。


つまり普通は全員まともな利益を取って儲けたいのが通常で、値段を下げてまで売る事情が起きた販売店の気持ちを考えれば、なるほどと思っていただける部分もあるかと、当店では感じるところもあり、記事を書いております。


販売店として下げる方向に向かうときの状況を簡単に書くと

売れる数以上の品物を市場にばらまいたこと

が最大の要因です。


物販特にAmazonは売れる数が決まっているモールなので、

需要と供給バランスで価格が決まります。


要はわかりやすくいうと、1か月に例えば10個しか売れないのに

1000個とかの数が販売店が持っている状況です。

そうすると、自分の商品を売り切るまでの期間が読めず、特にアマゾンではFBAという

Amazonの倉庫に預けると在庫管理保管料がかかることからも、そんな余分なお金がかかるのであればトントンかちょっと赤字くらいなら売り切って別の商品を仕入れたいという欲求が生まれることが容易に想像していただけるかと思います。


ちなみに在庫管理保管料は、11月12月が一番高く

先ほどからの例の商品だと、1カ月売れずにAmazonに預けると1個だけでも

64円という高額の費用を支払う必要があります(通常期だと33円です)

400円の利益を取りに行くのに預かってもらうだけで64円の保管料が1ヶ月かかる。

それで卸やメーカーが動いてくれないのであれば、下げたくなる気持ちもわかってもらえたのではと思います。

あとは資金を持っている企業にだけ卸すのも一つです。

値下げをする店舗の特徴ですが、早く資金回収しないとお金が回らない場合が多いです。

ドンと構えてられる企業様を中心に卸すことをお勧めいたします。




やっておくと良いのは、卸す会社をできる絞り

月間の売れる数を調査して、

それを超えた部分をなるべく市場に出さないことが重要です。


Amazonでは月間の売れている数や値段がある程度わかるので、市場在庫数や販売店舗数の調整も今後のメーカー様や卸様がやっていただけると、ブランドのイメージの欠損はある程度防げるのにと強く感じるところです。


今日はここまでにします。

参考になれば幸いです


シアンヴィヴェラン株式会社 浅井