Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

大人のADHD(注意欠如多動性障害)

2018.04.25 05:10

(続)


大人のADHD 特徴1: 頭が”多動”である

 子どもの頃に教室で席に座っているのが難しいというような多動の傾向があったADHDの人も、大人になるとほとんどの人は身体の多動が目立たなくなります。身体の多動が認められないということでADD(注意欠如障害)と診断されることもあります。これは多動な特徴がなくなったというよりは、頭の多動は残っていて結果として不注意につながっていると言えます。上手に頭の中を整理できない、制御できないような状態です。

* つい他のことを考えて気が散ってしまう。すべき仕事に集中できない。

* 集中して作業し過ぎて疲れてしまう(過集中)。

* 1つの作業を順序立てて進めるのが苦手。段取り良く作業できない。

* 複数の作業を一度に進めようとするとどこから手を付けたらいいかわからなくなる。どの作業も途中までで完了できない状態になりやすい。

 ADHDの傾向がないいわゆる”定型発達”の人は、あまり自分で意識しなくても今何に注意を向ければいいか気づくことができますし、これからこの作業を行おうと意識すれば集中することができます。しかしADHDの人はこのような注意関心の調整がうまくいかず、日常的に苦労しています。少し気を抜いただけでも何をするべきか頭から抜けてしまいやすく、意識して集中しようとしても注意がそれてしまいがちです。逆に意識して考えないようにしようとしても、どうしても気になってしまうことがあります。そのため日々の生活や仕事の中で覚えておかなければならなかったことをうっかり忘れてしまったり、気を付けておかなければならなかったことを行えずにミスをしてしまいやすくなります。



大人のADHD 特徴2: ”衝動的”な言動・”突発的”な気分変調


 すべり台の順番が待てずに割り込んで滑ろうとするなど、ADHDのあるお子さんののわかりやすい衝動性は大人になると見えにくくなりますが、気分に大きなむらがあったり、急に考えが変わったり思いついて行動に移してしまうなど別の形で現れます。その時の感情や自分が思いついたことに気を取られ、ついつい周囲への気配りや前後の流れを無視してしまいがちです。

* 思ったことをすぐに発言してしまう。他の人が話していても遮って話し始めてしまう。

* 作業をしていても別の作業が気になるとそちらに手を付けてしまい元々の作業が進まなくなる。

* カチンとくると怒りがうまく抑えられない。

* ミスをすると少しのことでも大きく落ち込んでしまい他のことが手につかなくなる。

 上に書いた例はすぐに変化が起こるのでわかりやすいですが、注意しておきたいのは数日~数か月など中・長期で関心のあるものが変わるパターンです。仕事を転々としたり、相性が悪いからと通院先を変え続けたりと、長期間継続するのが難しいことがあります。また気分も中長期でアップダウンがあることがあり、この場合双極性障害と見分けがつきにくいこともあります。年齢が若いうちは問題は見えにくいですが、この中長期の衝動性・突発性が収まらないと、安定したライフプランを立てにくくなる恐れがあります。


大人のADHD 特徴3: ミス・抜け漏れが多い


 ADHDの人が最も訴えるのはミスや抜け漏れの多さです。特徴1でお伝えしたように注意・関心のコントロールがしづらく、またワーキングメモリー(短期間情報を記憶して処理する能力)が小さいためと考えられます。人間ならば誰でもミスはあります。しかしADHDの人はミスの頻度が他の人の数倍あったり、どうしてもミスをしてはいけない場面でミスする・忘れてはいけない事が抜け落ちてしまうなど、生活や職場で大きな支障が出てしまいがちです。

* 重要な手続きの期限を守れない。

* ケアレスミスを何度も繰り返してしまう。

* 持ち物を頻繁に忘れる・なくしてしまう。

職場での苦手を克服(コミュニケーション・ミス・抜け漏れ) Kaienの就労移行支援

 何より苦しいのは、ご本人もそういった自分のミスに後で気づきやすいため、ADHDの人は日常生活を送るだけでも自分の至らなさに思い悩み傷つきやすいことです。過去の苦い経験もあり、覚えることが多かったり、行わなければいけない作業が重なったりすると、パニックになって頭が真っ白になる人もいます。中には本人が気付かないうちに声を上げてしまったりして、周りの人からびっくりされることもある。