Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission4-⑤

2018.04.25 06:40

「臣…諦めるって」





「俺ら何も始まってないじゃん…」





臣は薄く笑った。





「そうだな…なにも始まってない」





「じゃな」





臣は掛けていた眼鏡を人差し指で上げ、チラリと視線を送った後、それ以上はなにも言わずに去っていった。





(俺に相談もなしに…)





通路奥の部屋から白い影が出てきた。





「恭介‼︎」





「なんだ?定時になるまでカフェで待ってなさい」





「臣となにを密談したの?」





「密談?人聞きの悪い…商談だ」





「俺に相談もなしに…」





「で?どうなった?」





「商談成立だ」





「……」





「RYUJIは今どこ?」





「カプセルと一緒に登坂くんの元へ行ったよ」





「こんなに早く…」





「お前が望んだことだ」





(そうだけど…)





(臣がこんなに早く…結論を出すとは思わなかった…)





「もういいだろ?勤務中だ」





「…臣の所に行っても、RYUJIの行動は把握できるんだよね?」





「それは試運転時の話だ」





「登坂くんの契約時間内は彼の所有物だ」





「RYUJIの行動をこちらで監視するのは、契約違反になる」





「…野放しってワケか?」





「昼間は研究所の管轄下にいる」





「聞きたいことがあれば、昼間にRYUJIから聞けばいい」





「…RYUJIはなんて?」





「珍しくはしゃいで出て行ったよ」





「……」





「この段階で、お前のそんな表情を見るのは…想定外だな」





to be continued…