甲斐犬の勉強(山梨)
4月22日(日)には、山梨の、とある場所へ甲斐犬の勉強や近況報告の為に、お邪魔させて頂きました。
前回は昨年の12月ですので4ヶ月ぶりになります。
この場所で育った多くの甲斐犬のうちの一頭に特に思い入れがあります。
現在の当犬舎の犬達の13代〜14代前の昭和中期の甲斐犬で、度々お時間を頂戴して勉強させて頂いております。
年明けに雪が降らないうちに伺う予定でしたが、1月の雪と2月は路面凍結で車が登れず、3月にも雪が降ってしまい、先方のご都合もあり、やっと行く事が出来ました。
この日は下では30度近い気温でしたが、標高1100mを超えるこの場所は日中も肌寒い位で日が落ちれば寒さを感じます。
例年なら5月の連休頃に咲く敷地内の桜が良い具合に咲いており、庭を流れる清流と地続きの山がまた一段と風情を生み出しています。
昔この場所で育った多くの甲斐犬達はこの川で水を飲み川を渡り対岸や近隣の山を駆け巡りました。
既に亡くなられました甲斐犬愛護会の先輩方の多くが訪れ甲斐犬の未来を真剣に話していた事、熱い議論を交わされていた事。
連れて行きました夏凛をその場に重ねると、その光景が目に浮かぶようで胸が熱くなりました。
そこには多くの歴史があり、多くの犬達が生きてきました。
そしてその犬の子孫は今でも繋がっています。
今回は改めて古い甲斐犬を確認させていただき、自分自身が多くの先輩方から学んできた点となっていた部分を繋げるための再確認でもありました。
甲斐犬に失われつつあるもの、これからの甲斐犬に必要なもの、残さなければいけないもの。
改めて原点に立ち返って甲斐犬の保存についても考えさせられ、多くを学ばせて頂きました。
今の時代に甲斐犬に関わる末端の者として、責任感を強く持って臨まなければならないと、ここを訪れる度に思います。
お忙しい中、沢山のお時間を頂戴し、以前話しの流れから出ました私の好きな食材をお土産に持たせて頂きました。
地の物で天婦羅にして大変美味しく頂きました。
ありがとうございました。
毎回、時の経つのを忘れすっかり長居をしてしまいますが、お言葉に甘えさせて頂き、また近いうちに伺います。