立ち火鉢
今回は、珍しい火鉢を紹介いたします。
1 火鉢
火鉢は暖房具の一つで、その歴史は奈良時代にまで遡ります。
火鉢の中に灰を入れ、炭火を用いました。
種類も豊富で、木製・陶器・銅製・鉄製・合金など様々あります。
火鉢は、石油やガス・ストーブ等が主流になる一昔前、日本家屋に欠かせない暖房具でしたが、今では忘れ去られてしまいました。
2 火鉢の紹介
火鉢は懐古庵に沢山ありますが、その内、幾つかを紹介いたします。
(1)自宅で使われていた物
①陶器の火鉢
(明治・大正・昭和時代に使用。)
②長火鉢(木製)
(明治・大正・昭和時代に使用。)
(2)展示販売している商品
木製の火鉢は新品で重量があります。
陶器の火鉢も未使用と思われ、炭壺付きです。
その他、金属製の火鉢、蒔絵の火鉢なども在庫に有ります。
3 傘立てに似ている火鉢
(大正・昭和時代に使用と推定。)
立ち火鉢は、一見すると傘立てと勘違いされます。
値段は傘立てよりも高額で、骨董品として価値が高い古民具です。
写真画像の傘立ては、懐古庵で販売している商品です。
ところが、農機具部屋に保管している円筒形陶器は、傘立てではなく「立ち火鉢」で、立ったまま手先が暖められる貴重な古民具(火鉢)です。
懐古庵に保管している「立ち火鉢」は、
サイズが、
高さ 65㎝
幅 28.5㎝
で、写真の様に内側の深さが半分位(35㎝)しか有りません。
その中に直接炭を入れたりして使った様です。
4 その他
古民家には、火鉢で暖を取る炭火の温もりが似合います。
懐古庵の庭先にて、ガーデンテーブルの上に古民具を置いて販売していますが、その中に銅製の[やかん]が置かれています。
先日、散歩中の女性が、銅製の[やかん]など古民具の展示を見て、
「素敵だね」
と言って下さいました。
古民家に火鉢を置き、炭火の上に素敵なヤカンを乗せてお湯を湧かすのも、贅沢な憩いの一時だと思います。
古民具の良さは、昔の道具を通して豊かさを楽しむ、贅沢な憩いの一時にあると思います。
懐古庵では、贅沢な一時を演出する素敵な品物を沢山揃えていますので、是非一度お立ち寄り下さい。
懐古庵主