早く到着します。
音楽教室も、演奏をする現場にも僕はかなり早くに到着します。
どのくらい早いかと言うと、集合時間のおよそ1時間前。
だから、みなさんから「早いですねー!」って言われます。早いですよねー!僕もそう思いますー!
本当はもっとゆっくりしてたい。でも無理。
何をしているかと言うと、ウォームアップです。トランペットのね。
今から2年ほど前に「トランペット ウォームアップ本」という教則本を自費出版しましたが、その本も結局、自分がいつも実践している内容を文字と楽譜に起こしたものです。
僕の場合、トランペットをいつも通りのコンディションで演奏するためのウォームアップに、長くて1時間くらい必要なんです。ただ、これは本当に人によって違う。
ウォームアップなんて一切必要ない、という潔い方もいます。
楽器を取り出していきなり曲を演奏してしまうそんな方が本当に羨ましく思い、以前僕も真似してウォームアップそこそこにトランペットを吹いていたこともありますが、一気に調子が崩れて自分が何をどうやって吹いているのか検討もつかないほど酷い状況になったことがあります。しかもそれが一週間以上戻らない。
身の危険を感じました。
ウォームアップ本の内容をきちんと順番通り丁寧に実践するようになってからはコンディション総崩れみたいなことは起こらなくなりましたが、それでも万が一のことを考えて現場に早く到着し、いつも同じメニューをゆっくりコトコト確認しながらコンディションを安定させている、というわけです。
音楽教室の場合は、それプラス生徒さんの本日のレッスンメニュー、前回どこまで進んだか、何を準備しておく必要があるのかを記録したカルテがあり、それを書いたり確認したりする時間、普通に自分の練習時間、その他諸々があるので最低でも2時間前には着くようにしています。
こうした準備や練習をもっと効率よくしたら、こなせる作業量が増えるのでしょうか。やはりカルテの電子化か...!
荻原明(おぎわらあきら)