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kuroshishiro's feeling

僕が短歌を詠む理由

2018.04.25 12:30


国内であれ国外であれ、『遺跡』というものが僕は大好きだ。


追求すればほぼ全ての場所に言えることだとは思うが、『遺跡』という場所は、そこに確実に人の暮らしがあったことを示している。


今となっては分かるはずもない、ある種共通の想いに共感した命が集まって、過ごしていたことを示している。


そんな場所に身を置き目を瞑ると、うまく言えないが、時間が少しあやふやになっているような気持ちになる。

その『あやふや感』が、僕はこの上なく心地良いと思う。



そういった意味で、どこへ行く必要もなく、自分の意志でその『あやふや感』に陥るために、僕は言葉を綴って詩を詠む。


遺跡のような『場所』とは違うが、かつてこの国の民が行っていたことを、現代で行うことが出来る。


文明が常に進化し、新しいものが生み出され、かつての物が様々な形に姿を変えていくなかで、この『短歌』というものは、ほぼ同じ行為をすることが出来る。


そんな、五・七・五・七・七の31文字を紡いで繋げている瞬間は、誰かのナニカと僕のナニカとの間にある何かが、時間をほんの少しあやふやにする。


こんな風に思うのは、僕が『デザイン』という答えのないものに携わり、それを届けるための言葉を探し続けてきたせいかもしれないな。


なんて思う、春の出口付近。



空は知る

時を泳いで

揺らめいた

隣に佇む

友の春風を