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足立区六町     一時保育専門託児ルーム      『コミナスキッズ』

保育士逮捕で思うこと

2022.12.05 13:10


静岡県裾野市の保育園での

園児に対する虐待行為で

3人の保育士が逮捕されたニュースは

とてもショックです。


名前も公表されています。


保育士が逮捕だなんて。


実際、こんな大事になる事だと自覚していたのだろうか?

日常の狭い保育室での毎日の出来事で

もう、悪意さえもなく繰り返されていて

それを見ていた他の職員も

注意できないくらい日常だったか

人間関係に職業意識を持ち込めない状況だったのか?


当事者の弁明がないですし、

被害者の子どもも説明できないでしょうし

保育の環境、質、園長の管理責任

市の管理など、

これからいろんな課題が

表面化してくると思いますので、

経過を追っていきたいと思います。


実際、閉鎖された施設の中でのことは

外部からは見えない部分があります。


利用者が、子どもであれば

理不尽なことであっても

それが悪意のあるものなのかも

判断できませんし、

まして、後から言葉で言うこともできません。




保育士は送迎の時に、

親に対して表向きの優しい顔で対応していれば

まさか保育士に裏の顔があるなんて

思いもしないでしょう。


実際多くの保護者が保育の日常を見る機会は

ほとんどありません。

そこは、子どもと担当保育士だけの空間です。


全面的に信じて子どもを預けているのですから

まさか、我が子がこのようなことをされているとは

疑ってもいないと思います。


でも、程度の差はあると思いますが

このような保育士がいることは

珍しいことでは無いと思います。


子どもたちの中に

保育園の時に嫌だった時のことを

はっきり覚えている子がいます。


話してくれる話題に

保育士から受けた差別や、体罰などが

出てくることが多く聞かれます。


あなた自身ももしかしたら

覚えていることがあるかもしれませんよね。


保育士の中には強い劣等感を

抱えている人もいます。

自己肯定感の低い人もます。 


こういう人は、

子どもに過剰な期待をかけてしまったり

自分を高めたいために

子どもに服従させようとする行動が

目立っていきます。


自分の思い通りに子どもが動かないことを

腹立たしく思ったり、

子どもをコントロールしようと関わる人。

子どもの出来が、担任である自分の評価に感じてしまう人。


しつけといいながら、

体罰のような方法で子どもを扱うことで

恐怖心で子どもを従わせるといった

対応をしてしまう保育士が

現場ではどのくらいいるのか。


今回の事件の発覚は

氷山の一角では?

保育士の中には、

それまで全く子どもと関わったことが無い

という人も現代は多くなっています。


赤ちゃんを初めて抱っこした

おむつを変えたなんていう人が

いきなり担任となってしまうのが

現在の保育の現場です。


知識的には保育を理解しても

実際の子どもは

簡単に理解できるものではありません。


様々な個性を持っている子どもを相手に

保育者のメンタルが病んでしまう場合もあります。


専門職として卒後教育は

必須だと思うのですが、

園内でのそのような教育カリキュラムが

徹底されているところも稀だと思います。


乳幼児の現場で絶対にあってはならない

大人の行動ですが、これは、

保育業界を知っている人であれば

思い当たることがあるはずです。


国の政策で保育園が一気に増え、

今は保育士不足が問題にもなっています。


数がいればいいだろうという考えなのか

ちょっと講習を受ければ

保育補助員として、保育の現場で働くこともできます。


無資格でも、人が欲しいために高齢者を雇って

どうにか日々の保育を運営している園も

多いと思います。


乳幼児保育は、人の人生のスタートに関わる

重要な仕事です。


ただの子守りではできない仕事だと

再確認して欲しいものです。


乳幼児の教育者こそ、

その専門性は高くあるべきですし

そうでなくては、本来乳幼児の保育はできません。


その適性や人間性はもちろん

子どもの立場に立った保育の実践に

常に学ぶことができる人を

現場に置くべきだと思います。


保護者がいつでも自由に

一緒に保育に参加できる保育園もあるように

保育や介護の現場はもっと開かれた環境であることが

このような事故を防ぐ対策にもなるかもしれません。


私も『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』を

始める時に気を付けていたのはこの点です。


どうしても、1対1の保育になる場合が多いので

仮に、どこかに打撲をしてしまったという

事故があったとしても

自分の保育を証明することもできません。


良くも悪くも、自分しか律する人はいないわけです。


保護者の方との信頼関係を築くことは

最低限心がけていくことは当然ですが、

自分の保育を客観視できる環境に置くために

有資格者のスタッフとサポーターを置いています。


この人たちは、地域の人であり、

利用登録者であったりします。

実際に、一緒に保育に関わってもらうことで

保育の様子を理解してもらう。


実際に利用するときに

子どもがどのように過ごしているのか

想像ができるので安心してもらえる。


そして、保育をする私自身のメンタルケアにもなって

子どもに余裕を持って関わることができます。


なるべく、中の様子をオープンにして

理解しあえるように心がけています。


近所の人はもちろん、地域の人とも

接していくことも、密室とならないような工夫の一つです。


今回のような事故が起こらないように

私自身も含め、全ての保育施設で

もう一度保育を見直さないと

いけないと思います。