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サロンとアート・コレクティブの可能性と危険性

2023.01.29 09:00

私は、様々な文化・アート系のサロン(所属ギャラリーの定期的なパーティや、クリエイティブ仕事で各分野のプロが集まる定例会&飲み会や、文化人の集まるBARの常連など)に参加し、その良さや可能性を知っている。


更に、社会に還元する段階の自分として、知識やノウハウシェアやファシリテーション、相談乗ったり課題解決に力を尽くしたり、自分でもそういう場を作り運営したりしている。


この1週間、10人以上の方に同じ話をしていたので、記事にまとめることにした。



◆サロンとアート・コレクティブの可能性と魅力



サロンの歴史は、西洋で芸術家や学者やビジネスパーソンが集い、文化の発展に寄与してきた。日本でも明治位から、文学者を中心にモダンな場として逸話が残っているし、多様な分野の芸術家たちの集団もいて、今もオンラインでもオフラインでも様々なサロンが存在している。


アート・コレクティブ(アーティストコレクティブともいう)は、アーティスト集団のことであるが、サロン的な役割も持っており、アート・音楽・文学などの様々な分野に、近年ではモデルやイベンターなども加わり、「話題や思い出作り」に繋がっている。


その可能性や魅力は、様々な分野の人間に会い、多様な話をすることで自分の成長を得たり、自分から他者へ良い影響を与えることができ、そこにいることが自体が楽しく、掛け算のシナジー効果が生まれること。

コラボレーションも面白い。

だからこそ、興味のあるサロンやアート・コレクティブには参加してみて、自分なりの学びや発揮をする「自主性」が大事である。



◆サロンとアート・コレクティブの危険性と課題解決のヒント



1つの場や集団となった場合、どうしても「主催者や歳上男性からのハラスメントや、嫉妬からなるイジメ」が、優れた作品を作った人や歳下女性や大人しい人などに向かうことがある。


また、「サロンやアート・コレクティブに参加することや居場所確保が目的」になり、自分の創作や仕事がおろそかになる、要は堕落をする場合も多い。

「ありのままを認め合うという綺麗事で麻酔にかけ、サロンの継続収益が目的」で、低レベルなまま努力無しの状態=駄サイクル、信者ビジネスになるなどだ。


これらの危険な信号や見極め方は、

「そこの集団のアウトプットに魅力が無い」

「発言の際に主語より、○○さんが〜の方が多い」

「主催者よりイキの良い人がいない」。


そこの集団のアウトプットに魅力がない場合、話題性やメディア掲載や欲を満たすことが目的で、例えば有名なアート・コレクティブは汚物や酷いことを作品とすることで、話題性でメディアに載るが、作品自体には魅力がない。


要は「個人の作品で勝負出来ないから、集団で誤魔化してアートを騙っている」だけだ。


あるいは、サロンの主催者が私塾の様に参加者を教えデビューさせるが、縮小再生産や、目立つ為に露悪的だったり、成功法やありのまま教等の中身の薄いものだったりする。

ビジネスの場合、綺麗事でその場やサービス自体が素晴らしいものだと語っているが、「商品・サービスがまともな人には売れておらず、ビジネスとして成立・成功していない」など。


自分の考えより、「○○さんの言ったこと」ばかりに傾倒する、洗脳と依存。


主催者に言われた1つの考え方・思想に凝り固まっていないか、主語が自分(私は、俺が、僕が)ではなく、〇〇さんが〜と、主催者や他者で語ることが多い場合、洗脳的に支配されている危険性がある。


(良い人のふりをして心配したり面倒を見る風、あるいは「本当の自分」を理解してくれると勘違いさせて、繰り返し自我の弱い人に、〇〇さんの考えや素晴らしさを刷り込み、主催者や特定個人の支配欲や自己顕示欲を満たす、依存させることで成り立つ不健全性)


閉鎖的な環境ゆえ、依存的信者ビジネス、ありのまま系ぬるま湯の駄サイクル、居場所ない人が何でも良いから繋がりたい逃げ場、ハラスメントやイジメの村社会等になる危険性は、テーマが素晴らしい場でもおきる。


主催者よりイキの良い参加者がいるか、お試しの場で確認すること。


有名どころでも健全ではない場合もあり、その見極め方のひとつだ。

人を集めて主催者の欲望(金銭欲、支配欲、メディアに話題性で載ることや参加者に賞賛を求める自己顕示欲、モテないゆえ高尚なテーマを隠れ蓑にした性欲等)を満たすサロンやアート・コレクティブがある。


そういうところは主催者より目立つ人(作品が素晴らしい、意見や考えが格上、同業や同性でその人より魅力的、主催者より輝いている等)を排除しようとする動きがあり、ハラスメントや取り巻きを使ってイジメをして追い出そうとする傾向があるからだ。


(特に、主催者の支配下に落ちない女性や、主催者やエラい人にまともな意見をする個人を、ハブろうとしたり感情的に否定する傾向があるので、いくら“凄い人、良い人”と言われている主催者やエラい人でも周りにイエスマンしかおらずレベルの低い王様状態で、客観的に見てみたら気付ける)



課題解決のヒントとして考えられるのは、

(集まる人達によって、場に必要なファシリテーションや注意は変わってくるものだが)意見や考えの違い・多様性を認め合う基本スタンスを主催が取り、風通し良い場づくりと、常に個々人が自分で考えたり作ったりする自主性を基本とすることだ。


(ルールや注意をすること自体、野暮だが人が多ければハラスメントやイジメや差別や攻撃をする人達もいるので)意見を対象とするのではなく、その人自体を貶める様な人格否定や職業差別、歳下や女性やLGBTQIA等性別や、病・障碍を持つ人に対し、支配的な扱いや見下す発言をすることなどは無し、と主催者も参加者も再確認すべきである。


以上、取り急ぎまとめてみた。更に必要な要素や諸々を思いついたら追記する。


自分なりに、サロンやアート・コレクティブを楽しみ、活かしていこう。