ウズベキスタンの旅④ ソウル観光 2023.01.30 15:03 12月29日。念の為に目覚ましをかけていたが、アラームが鳴る前に目が覚めた。10月くらいからよく寝れない日々がもう3ヶ月も続いている。おかげでトレーニングもしていないのに痩せた。そして食っても太らない。そもそも食も減った。旅の前に少しでも体力をつけよとランニングをしたが、2ヶ月も全くトレーニングしてこなかったにもかかわらず体重が減ったためか体が軽く、体がよく動いた。体重が軽いくなったことは旅には良い。カーテンを開けて空を見上げるとソウル二日目の朝は曇りだった。支度をして朝食会場へ行く。どこにこんなに客がいたのか、と思うほど大人数の客たちが食事をしていた。 今日、まともな食事はこれだけかもしれないと考えて少し多めに食べる。朝食を済ませ、チェックアウトの時間までそのまま周辺を散策しにいくことにした。外へ出ると空が青い。快晴だ。どうやら雲が取れたようだ。 年末であるが、ビジネス街はまだ仕事なのか、スーツ姿の男女が忙しなく行き交っている。その波に乗るようにして、同じ方向へ歩く。最近、雪が降ったのか道の隅はわずかに白さが残り、歩道の中心にも溶けた雪が所々凍りついていた。グーグルマップを見る。しばらく行くと大きな公園がありそうなので、そこを一周して戻ることにした。大きな交差点を過ぎると、ぱたりとビジネスマンの姿がいなくなった。どうやらビジネス街はそこまでだったようだ。公園の周辺は高層マンションが立ち並び、ここカンナムが富裕層の街だったと思い出した。道路は片側3車線の大動脈で、そこを走る車は90%が高級車で驚いた。ベンツ、BMWに始まり、ジープ、ポルシェ、フェラーリ・・・あとの10%はタクシーか仕事の車だ。公園をショートカットして入っていくと、ビル3階の高さほどの森の丘が続いていて、寒さもあり、トレランシューズを履いていたのでせっかくなのでアップダウンを走ることにした。真冬なので木々に緑はなく、どこまでも見通しがあり、そのぶん高層マンションが視界を埋めた。時折、散歩をする方、犬を連れている方とすれ違う。もう、二度とは会わない、それでも来ることはなかったここソウルで出会う人達。私が一人旅、そして一人の行動を愛してやまない最大の理由は、その刹那にあるのだと思う。もう二度とあり得ることのないその瞬間を、誰と共感することもない、自分自身だけで強烈に感じることができる。瞬時に言葉にできない、できないからこそ叫びたくなる。言葉で表現できず悩み苦しみ、あるいは喜びを、体全体で、ほとばしるような感情を感じたいのだ。散策に時間を費やしていたらチェックアウトぎりぎりの時間になってようやくホテルに戻った。手際よく荷物の整理をし、日本語対応のスタッフにカギを渡してホテルを後にする。今日はまず地下鉄に乗って、「国立中央博物館」へ行く。私は行った国で、できるだけその国の博物館、美術館には行きたい。日本のそれと同じく、その国の歴史がそれとなく分かるし、日本では見れない展示は大変興味深い。ソウルの博物館、美術館は入場料がなんと無料。最寄り駅で下りて地上に出ると、すぐに巨大な博物館が目に飛び込んできた。すでに冬休みのためか、親子連れ、あるいは学生だけのグループが多く、皆博物館へと向かっていた。広場に来ると何やら長蛇の列ができている。最後尾に韓国語の看板を持ったスタッフが立っているが、私には当然意味が読み取れない。まさか、冬休みだから混雑で並んでいるのだろうか。それにしてもざっと100mは並んでいる。こんなに混んでいるならやめようか。でも、せっかく来たし、と悩んでいた時にグーグルカメラ翻訳があることに気づいた。看板に向けてカメラを向けると翻訳してくれた。「ハプスブルグ家の〜〜」どうやらこの行列は有料の特別展覧会の列のようだ。グーグルにて博物館を指している入り口に向かうと数名が扉に吸い込まれていく。こっちだな。と、入ろうとすると係員に止められる。こわい顔で韓国語でなにか言われる。私のザックを見てなにか言っているようだ。あまりにでかくて怪しまれたのだろうか。おそらくマスクをしているせいで、私を韓国人だと思ったのだろう。英語でお願いできませんか?と言うと、もうひとりの係員が、OK、と言って手招きして中にいれてくれた。付いて来い、とばかりなので行くと、そこにはロッカーコーナーがあった。無料だという。どうやら、親切心だったらしい。私はありがたくロッカーを使わせてもらうことにした。10キロのザックを背負って博物館をウロウロするのはしんどいとは思っていた。博物館は、パリのオルセー美術館のつくりに似ていた。 3階建て。真ん中が3階まで気持ちよく吹き抜けていて、どの階にいても、どこにいても現在地を把握しやすい。入館無料のためか、いたるところでひまそうな学生たちがベンチに陣取ってスマホでたむろしているのがおもしろい。1階は主に韓国の歴史。新羅だとか、高句麗、朝鮮など。2階は寄贈品。3階はアジア各国から集められた展示物。日本のものも多数あった。 ウズベキスタンへのフライトに乗ることを考えると1時間が限度と決めていたが実際は1時間20分使ってしまい、次に観に行く予定だった世界遺産をあきらめるかどうかだいぶ迷った。地下鉄の駅までもどり、空港行きか、世界遺産を観に行くか、電車の分かれ目だったが、急げば間に合わないこともないと考え、世界遺産を観に行くことにした。地下鉄を乗り継ぎ、最寄り駅でおりて早足で歩く。世界遺産があるとは思えないような近代的な街で、東京の丸の内のようだった。ちょうどお昼時のためか、ビジネスマンが歩道を埋めている。そこを縫うようにして私は歩いた。15分ほど歩いて到着。第一の門には観光用なのか守衛さんらが立っていて、観光客らの写真に応じていた。そこをくぐってさらに中へ行く。 時間的には中を見て回るのは厳しいので、入場チケットゲート前まで行って中を覗き込んで終えることにした。時間がない中での行動だったのでそれでも十分満足できた私は、すぐに踵を返して地下鉄駅へと戻り始めた。空港にはフライト2時間前に到着、と決めてはいたが今回は1時間半前となった。けれども電子チケットがあり、さらに預け荷物のない私はすぐに手荷物検査へと進み、あっという間に出国審査を通過し、登場ゲートまでやってくることができた。セブンイレブンでおにぎりとコーヒーを買い、ベンチで食べる。まだ目的のウズベキスタンに着いてもいないのに、ソウルだけで達成感を味わっていることに気づいて苦笑する。さて、ウズベキスタンへの飛行機に乗ります。