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生涯の美と健康のパートナー ゆえりゃん

シニア世代は要注意!豊かな老後を左右する「心の恒常性」

2023.02.08 04:32

この仕事を始めて20年、私も歳をとったけれどお客様も同じようにお年をめされ、始めは更年期のお悩みのために通っていらっしゃった方が、今では60代、70代になり、いかに老年期を過ごしていくかという課題について考えることが増えました。


年金の受給が開始するのも老人ホームへの入所が可能になるのも、65歳。

社会的には、老年期は65歳からということになります。


しかし、お客様の中には、65歳になり年金暮らしになった方もいらっしゃいますが、「老人」という言葉とは程遠く、知識や経験が豊富で、子育てと介護を終えられ、時間にも余裕があり活動的でいらっしゃいます。


医療の進歩で寿命が伸びたこともあり、現代の65歳は、わたしが子供の頃(40年前)のおじいさん、おばあさんとは全く違います。


施術をしていて、筋肉の萎縮が始まり身体機能が低下して、感覚的に「老人」と呼べるのは、おおむね70歳を超えてからではないでしょうか?


もちろん、65歳でもそうなる方はいらっしゃるし、75歳でも元気な方もいらっしゃいますが‥



最近、お客様との会話でよく耳にするのは


「嫌だわ、こんなことも出来なくなって。」

「最近、耳が遠くなってしまって、ごめんなさい。」

「物忘れが増えて、だめねぇ。」

「何をするにも時間がかかって、ごめんなさいね。」

などなど‥


多くのお客様は、若い頃の自分と比較をして、機能的にできなくなったことに落胆していらっしゃいます。


「昔は、出来た。」

「前は、もっと早く出来た。」


できたことができなくなったり、時間がかかるようになったりすると、悲しみ、虚しさ、苛立ち、喪失感などを感じるようです。



なぜなら、それは、心にも恒常性(ホメオスタシス)があるからです。


恒常性(ホメオスタシス)とは、「外界が絶えず変化していたとしても、体内の状態を一定に維持できる能力のこと」です。


一般的には、体の体温を一定に保ったりするための身体的な機能を指します。

例えば、寒いときには、体を震えさせて体温をあげたり、暑いときには、汗をかいて体温を下げたりするのがそうです。


しかし、心にも恒常性があるってご存知でしたか?


心の恒常性とは、「今のライフスタイルや環境をなるべく維持しよう」という心理です。


この心理がないと、何をするにも長続きしないため、社会生活に安定をもたらすためには必要な心理だと言えます。


一方、心を一定に保つために、若い頃の状態を良い状態だと思い込み、そこに戻そうとする気持ちが働きます。

そのため、それが叶わないと気持ちが不安定になるのです。


ですから、正常な心の動きではあるのですが、ここに囚われているお客様が多いのを感じます。


特に、真面目な方ほど、人の手を借りたり、人を待たせることで、迷惑をかけているのではないかという罪悪感を感じ、常に「すみません、すみません。」と、頭を下げていらっしゃいます。お客様なのに‥



もう、そんなに頭を下げないでください。


伝わらなければ、伝わるまで何度でもお話しさせていただくし

わからなければ、わかりやすくご説明させていただきます。


聞こえづらければ、もっと大きな声で、ゆっくりお話しさせていただくし

メモすることだってできます。


ご準備にお時間がかかるのであれば、どうぞ焦らずごゆっくりと。

できるまでお待ちいたします。



今まで、「健康でいるためにはどうしたら良いか」ということを言い続けてきました。

そのため、知らず知らずのうちに、お客様にも「健康でいなければならない」と植え付けてしまっていたのではないか、弱音を吐けなくしていなかったかと反省しています。


もともと、私がこの仕事に就いたきっかけは、大病をして、二度と病気にはなりたくないという思いからでした。

そのため、「病気にならないためにはどうしたら良いか」ということを常に考え続けてきました。


若い頃は、病気を敵視し、まるで病気は悪かのような物言いをした時もあったかもしれません。


そして、気がつけば、「健康」が目的になってしまい、健康でいることに満足していなかったでしょうか?


その先にある「健康になって、何がしたいのか」を忘れていたように思います。


わたしが健康を手に入れ、したかったこと。

それは、「楽しく生きる」こと。


人生を楽しむためには、健康な身体が必要です。


しかし、これまで自分のことを顧みず、子育てや介護をして必死に生きていらっしゃったご高齢のお客様に、鞭を打って、食事制限をしろだとか、もっと運動しろとは言う事はできません。


体だって機械と同じで、消耗品なんです。

長く使おうと思ったら、故障だってするし、定期的にメンテナンスも必要です。


エステは贅沢だと思っていらっしゃる方が、まだまだ多くいらっしゃいます。

サロンに通うことを引け目に感じ、家族には内緒でお忍びでいらっしゃる方もいらっしゃいます。


そんなお客様には、

「体だって機械と同じなんだから、定期的にサロンに通ってメンテナンスが必要なんですよ。」

「今まで頑張っていらっしゃったのだから、ご褒美にエステをしたっていいんですよ。」

とお伝えします。


そして、楽しく生きられなければ、健康な体なんて意味がないと思いませんか?

裏を返せば、楽しく生きられれば、健康でなくてもいいのです。


死が避けられないように、老いも誰にでもやって来ます。

病気だって、誰もが一度はかかります。


老衰で亡くなる方は、本当に病気がなく亡くなったのでしょうか?

専門家によると、亡くなった時に、病院にかかっていなくて、死因が判明できない場合、だいたい「老衰」となるそうです。


ですから、検査すれば、みな、なんらかの病気があるものです。


老いを受け入れるために一番良い方法。

それは、若い頃の自分と比較しないで、同世代の人を見渡してみること。


みんな色々あります。

そうでないように見える人は、きっと無理しているだけです。


70歳を過ぎたら、無理しないで、体に悪くてもやめられない習慣は続け、好きなものを食べ、好きなことだけして


残っている機能の範囲で、最大限に楽しみましょう!




ゆえりゃんでは、ソシオエステティックで、老人の身体、心理、病気の知識があるスタッフが常勤しております。

ご高齢の方も、ご安心してご利用ください。