ちょっと心温まった話。
4月も残りわずか。
いよいよGWですね。心躍る時期になりました。
4月は環境も変わり、はじめましてのお客様との出会いも多い季節。
先日、札幌へ転居された方が初めてご来店されました。
実はivory、転勤などで東京からいらした方からの支持を多くいただいています。
お話を伺うと、サロン探しが大変のようです。
東京はホットペッパー文化が、札幌ほど確立されていないようで、探す側は一苦労だとか。
そんなお客様とカウンセリングを始めた時に、
お財布から小さなメモを取り出し、わたしに見せてくださいました。
もう、破れてしまってますが。
前回まで通ってらした美容室の担当の方から、札幌へ行って、美容室でカラーをする際に困らないようにと授かったカラーレシピメモでした。
「わたしには何書いてるかわかんないけど、『これ見せたらわかるはずだよ!』って渡してくれたんです。」
2剤のパーセンテージまで細かく書いてくれたんだなあ。美容師だからわかりますが、色味をあえて書かなかったのは、明度だけがわかれば心配ないという心遣いなのかな。
このメモ一枚に込められたやさしさ。
もう担当することがなくなるかもしれないお客様への思いやりが泣けるほど伝わってきました。
このメモを残した美容師さんがとてもお客様思いで、その分みんなに愛されるようなお仕事をしてらっしゃるんだろうな、と、強く感じました。
「美容師」と「お客様」である前に、
「人」と「人」なんですよね。
自分の利益ではなく、相手のしあわせを考えた行動って本当に心があたたまります。
「自分で前髪を切って怒られた」
「仕上がりをもう少しニュアンス変えてみたいけど、気まずくて言えない。」
こう思われるお客様が、本当にいなくなるといいな、と、言われるたびに考えさせられます。
自分自身、お客様のしあわせを創造する側の美容師のスタンスが、いまいちど『お客様ファースト』のスタンスであるかどうか再確認しないとですね!戒めっ!