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アパート空室対策で押さえておきたい3つのキーワード

2023.01.31 23:01

近年、市内でアパート探し(賃貸・売買)をしていると、空室やそれに伴う売却がだいぶ目立っています。エリアとしては、主にこの3箇所です。



これらに共通するのは、大学・専門学校が近いということです。少子化で一人暮らしの学生自体が減ってきているのでしょう。

また、来月地下鉄七隈線が延伸され、自宅通学が増えることで、福大方面はより空室率が上がる可能性があります。



つまり通常賃貸運営ではかなり厳しくなってきており、従来の枠に捕らわれず視野を広げる必要があります。


そこで今後のヒントとなるキーワードとしてこの3点を挙げておきます。




1,障害者グループホーム


実家から独立して暮らしたいという障害者の方が多く、それを国を上げて支援する動きが近年強くなってきています。

グループホームと聞くとシェアハウスのような形態が思い浮かびますが、ワンルームアパート等で1人暮らしのパターンも多いです。賃料帯としては3〜4万ぐらいのレンジとなります。


入居者5人に1人(タイプによって変動あり)の世話人が付き、彼らの生活をサポートしますので、入居者から直接管理会社へ連絡が行くことは殆どありません。

「5人に1人」ということは、運営事業者も効率の良い運営をするために、できるだけ一度に多くの部屋を借りたいわけですから、空室を一気に埋めることができます。


注意点としては、福祉事業者が部屋を借り上げて入居者へサブリースしますので、管理会社で運営がしっかり実績のある事業者なのかを見極めたり、賃貸契約では転貸は原則禁止となっているので特約事項等で特例対応する必要があります。




2,外国人留学生


市内には日本語学校も多く、毎年何千人という留学生が海外から訪れます。コンビニ等で懸命に働く方を多く見かけますね。国籍としてはネパール人が圧倒的に多いです。

彼らは、来日してしばらくは学校指定の寮に住み、半年後に一人暮らしを目標にアルバイトを頑張ってお金を貯めます。


普段の移動は自転車が多いですから、駅から離れたアパートでも問題ありません。

アパートオーナーとしては当然賃料のとりっぱぐれ、退去後の残置物放置等が不安になりますが、そこは外国人入居審査に理解のある家賃保証会社を立てて加入してもらうのが良いでしょう。


また、グループホーム同様、サブリース業者が入ることもあるようですから、そこもやはり運営実績や評判などを十分にチェックする必要があります。



3,マンスリー


徐々にコロナ渦も明け、福岡でもホテルが週末なかなか取れない、取れても料金が高いという声を多く聞きます。そこでビジネス用として安く短期滞在を目的に、また他方で、通常の賃貸契約では入居審査・初期費用や連帯保証人の用意が困難なケースも多く、それらの人たちがマンスリー物件を探すケースは非常に増えています。


マンスリーのメリットは賃料収入です。当然、家具の用意等は必要で、賃料収入も通常賃貸よりは安定しませんが、単月であれば通常家賃の2-3倍取れる可能性があります。とはいえ、ほぼ空室なく稼働できている方も多いと聞きます。


募集については、通常の賃貸検索サイトは使えませんから、マンスリー専用サイトか若者向けシェアハウス検索サイトに掲載すると良いです。特に後者は若い方で賃貸契約の煩わしさ、困難さを回避したい方がよく使用しています。




以上となります。


上記のような事業者・入居者を紹介して欲しいという方がおりましたら、遠慮なくご相談ください。