喫茶店 １１：００ＰＭ

愛し君へ

節分にバレンタインと胸躍る季節いかがお過ごし？

チョコレートを食べた後の歯磨きを忘れずにね。

君は眠れない夜どう過ごしている？

刈川は最近、24:00までやっている喫茶店を見つけて、

月2回くらいのペースで行っているよ。

夜の喫茶店って、すごく静かなんだよね。

パソコンで作業をしている人、物思いにふける人、

お客さんの約８割がお一人様で、あとの２割がカップルって感じだよ。

食事をするなら喫茶店には行かないし、

夜に友達とお茶をするって事もあんまりないよね。

そもそも、夜にコーヒー飲もうって発想が無いよね。

これはあくまでも刈川の想像だけど、

お客さん達はコーヒーを飲みに来たってよりは、

寂しさを紛らわしているって感じがするんだよね。

だって、刈川もそうだから。君ももしかしたらそうなのかな。

夜、悩み事や考え事がある時、刈川の行動パターンは二つある。

一つはお酒を飲んで忘れる。

もう一つはコーヒーを飲んで真剣に悩み考える。

冬はさすがにやらないけど、夏だと気が済むまで歩くっていう選択肢もある。

友達や恋人に会って～という選択肢が無い自分が少し悲しい。

君はどんな方法があるかな？

考え事する時って、決まって忙しさが一旦落ち着いた時なんだよね。

忙しいと目の前の事に精一杯で、考える時間ってあまりないよね。

「考える時間」と言うのは、もしかしたらすごく贅沢な時間かもしれない。

AIが発達して、人が考えるという行為が減るのであれば、

それはきっとものすごい損失だね。

考えても仕方ない事はあるけど、考えた時間は無駄にならないと思うよ。

先日、その喫茶店で横に座っていた若いカップルがこんな会話をしていたんだ。

女性「昨日、〇〇〇(映画名)見たよ」

男性「ああ、アレね。収穫あった？」

結構ビックリした。そこから先の会話はあまり覚えていない。

何かを得るために映画を見るという感覚なんだなと。

最近巷で「タイパ(タイムパフォーマンス)」なんて言葉が流行っているけど、

“２時間も映画見るなら、それなりの対価を”って感じなんだろうね。

とても生き急いでいるような感じがしたよ。

そう思うと、刈川が好きな映画はあまり収穫のない映画ばかりだな。

映画を見て、ビッチリ感想文が書ける映画よりも、

ただ一言、「また見たい。」と思える映画の方が個人的には好きだな。

それでも、その好きな見た後に高揚感を覚えるから、それは収穫なのかと。

考えても仕方ない事を、隣で考えていた冬の夜でした。

デートの約束をしよう。

次会う日まで会えない時間を大切に。