Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Slip Knot

弱さの力(組織編)

2018.04.27 04:50


大学の論文でべてるの家を取り上げて書いた。

社会的な弱者と言われる人のあつまりなのだが、

なぜか、弱いままで過疎の進む町で利益を上げ、

弱いのにうまくいく

強さと弱さの逆転が起きている団体だ。

一応、当時は

自分の弱さをどのように向き合うのか

ということがテーマで

いかに強くなるかを試行錯誤した結果

どうにも強くなれないとなった自分の逃げ道として

「いかに弱くなるか」が答えとして残った。

そこで大学のゼミで紹介してもらったのが

べてる家だった。

精神障害があるので

毎日同じ時間に出勤できないとか

すぐ幻聴にふりまわされていっぱいいっぱいに

なる人がうまくいく工夫などが

本には記されていて

なぜそのような逆転が起こるのかを書いたのだけれども

書いたくせに

「そんな事が実際に起こるのか」と半信半疑だった。

べてるの家の試みや活動は素晴らしいのだが、

その工夫を自分の生活や仕事に取り入れるのは難しいと感じていたことが理由だと思う。

大学卒業して僕にできる試みとしてあったのは

就職するか、弱さを選んで就職以外の別のことをするかだったが、

結局就職してしまった。

実際、社会人になってからも社会不適合だった。

うまく働けないのをごまかしながらずるずる働いてた。

何年も「強くなる」「強く見せる」以外の選択をできなかった。

実際にこの中に入った感想として

幻想を信じてしまうと怖い。

バカなことを疑いもせずにするし、

自分の良心を簡単に投げて別人になってしまう。

うまく言えないが

個人が

幻想を信じて現実にできることが強さなら

それがちゃんと「嘘だ」と気づけるのが弱さだと思う。

集団は

いかに熱狂的になってる人が多いかどうかや

上下関係、主従関係のはっきりしているかどうかが強さで

その逆の緩い関係、遊びがあるのが弱さだ。

これは組織の中で多いのだが、

無駄に残業しているのは

仕事が終わるとか終わらないのではなく

時間外にサービス残業することが

組織のつながり、会社との関係を強めているんじゃないかと思う。

もちろんそんな会社ばかりではないし、

弱さに近い試みをしている場所もある。

ただ多くの会社は会社内の繋がりを強固にする為に必死なのではないか。

朝礼や、朝のラジオ体操、定時の時間よりも早く来させるとか、

時間をかけるわりに結論がたいしたことない会議、

僕が違和感を感じてたこと全部

「真剣に仕事をさせる為の気分を盛り上げる仕組み」と説明されると

腑に落ちる。

これが昔はまだ終身雇用、お金持ちへのあこがれが強かったので

それを受け入れやすかったように思う。

これは

きっとバブルとか景気の良いときの話だけで

リストラとか、非正規の人材を多く使うようになった時点で

破綻している。

昔のような強さを発揮させることがベストだと

考えている組織は、取り繕う為に

さらに強さを強調しないといけない。

これが言い方向での夢がないから

悪い方向で「お前は使えない」とか

ネガティブな方に幻想を作り出して

「いや、俺はそんなことない」と社員から

強さを引き出す。

これが組織を強固にする方法で

「僕に合わないはずだ」と目から鱗が落ちる思いだった。

いちいち仕事の出来る出来ないにマウントとったり

人をさげすむのも、競争させる為。

もうすこし賢い、

夢や幻想、強さに依存しない集団や、

モラルが登場してほしいと思う。


それは夢よりも、もう少し現実を見据えた

等身大の人との関わりだ。