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西宮・尼崎の防災教育を考える会

第16回 自主勉強会

2023.02.04 23:12

今年度5回目の勉強会!

 コロナ禍で対面式の勉強会を実施するのが難しい状況を打開しようと、一昨年度からMicrosoft Teamsを使ってオンラインで開催しています。

内容報告

日時:2023年1月21日(土)10時~11時半

場所:オンライン(Microsoft Teamsを使って)

議題:中学生による地域・行政を巻き込んだ図上避難訓練

参加:66名

 16回目の勉強会は、「中学生による地域・行政を巻き込んだ図上避難訓練」と題し、中学生に実践を報告してもらいました。中学生による発表は本会初の試みでした。

 前半では本会の共同代表・曽川剛志が開発したDIGとクロスロードを組み合わせた図上避難訓練「ディクロ」を自校化した「学文南海トラフ編」を中学生ファシリテートの基で参加者に体験してもらいました。シナリオの中には、中学生らしくSNSの利用を想定したものや避難場所が決して多くない地域の実情を組み込んだものがあり、参加者の意思決定も分かれていました。

 後半では、ディクロ学文南海トラフ編が完成するまでの経緯や実践後に行ったスタンプラリーについて話をしてもらいました。そして、学文中学校教諭の中村先生から総括、元香川大学特任教授・松本先生と文科省安全教育調査官・森本先生に今後の展望についてご教授いただきました。今回もたくさんの方々に参加していただいたおかげで学び多き時間になりました。ありがとうございました。

参加者の感想(一部)

・模擬体験をすることで、理解していることと行動の違いに気づけたり、何を考えないといけないのかを疑似体験できたりできたので、とても意義があると感じた。中学生の堂々たる発表も素敵でした。ありがとうございました。

・学文中学校の生徒さんたちの取り組みがすばらしかったです。災害への備えとしての知識等の修得はもちろんですが、この取り組みを通じて地域のみなさん、PTAのみなさん、専門家のみなさんとつながられたこと、災害時には大きなちからになるかと思います。生徒さんたちをサポートされたすべてのみなさん、おつかれさまでした。

・自治会長様の「年寄りは言うこときかん。でも、子や孫のいうことは聞く。」が大変印象的でした。「防災」でも「福祉」でも、地域の取り組みに大切な視点かと思いました。

ありがとうございました。

・一遍通りの訓練ではなく、処々に工夫がありまた進化する余地がある訓練メニューです。中学生の時代からこのような素養を身に着けるとは、これからが楽しみです。

・中学生の発表に、頼もしさと期待を感じました。災害時、判断力が問われます。防災教育は、その判断のよりどころとなるものだと改めて感じました。また、中学生が声を上げれば地域や保護者が動きます。自分、そして地域の人々の命を救う意義のある活動を進めている学文中のみなさん、考える会のみなさんに敬意を表したいです。

・学文中の生徒たちが楽しく取り組んでいることがとてもよく伝わってきたし、後輩たちにも引き継いでいってほしいと思いました。やった活動のみを継承するとすぐに廃れていくので、「なぜこの活動をするのか」という意義を継承していくことが、活動が長く続く秘訣だと思います。もう1点感じたのは、「防災も『縦横連携』」が大切だということです。小学校低学年の公園探検や町探検からこのような中学校の防災学習につながることを意識して指導する『縦の連携』。スポーツでの交流や清掃活動など、地域の人と一緒に活動することも防災活動につながることを意識して指導する『横の連携』。防災に限ったことではありませんが、目の前のことだけでなく、広い視野で学習活動に取り組んでいきたいと思いました。

・中学生が、地域の人と関わる中で、ディクロやスタンプラリーを作っていったのがすごいと思った。実際に取り組むことで、地域の人の防災意識もかわっていたし、地域の防災資源について、情報共有もできていた。地域の一員ということが、再確認でき、自助から共助へのつながりが見えた。 とても勉強になりました。ありがとうございました。

・大人や地域を巻き込むスタンプラリーの取り組み、園地域の人や物を知り、多くの気づき、対策につながりうる可能性を感じました。中学生という「準大人」ならではの発想や行動が展開されていくことを期待します。

今後の勉強会のお知らせ

次回は、4月以降を予定しております。詳細が決まり次第お知らせします。今後もどうぞよろしくお願いします。