美容師が売っているのは技術じゃなくて、その先の物語やと思うねんな
2018.05.26 09:02
美容院て、お客様をカットやカラーをしてお金をもらっていると思いきや、実は違うと思うんですよね。
技術を提供しているのはもちろんなんですが、お客様って〝美容院という空間〟を楽しんで来られる方もたくさんいますよね。
気の知れた美容師とお話をしたり、
オシャレなお店でゆっくりとしたり。
でもそのお客様がお金を払う目的って、
ホントはその〝先〟にあります。
美容院に行く前のワクワク感から始まって、美容院に行った後の気持ちの高揚まで全部。
髪型を変えて『かわいいね!』とか『髪型、素敵だね!』とか
周りに褒められる体験までが美容院のサービスなんだと思います。
だからボクたち美容師って、
〝カットを売ってるのではなくてカットした結果を売っている〟
と言った方がいいのかも。
ボクは本部の人間でマーケターなので、
モノが売れるように仕掛けるお仕事をしています。
売り方を考える時に絶対に頭にあるのは常に
『ストーリーサジェスト』
(※↑岩田が勝手につけた名前ですので、検索しても出てきませんww)
これは、
〝お客様にストーリー(物語)をオススメ(販売)する〟という意味です。
例えば、
●この髪型にしたら、こんな明日が待っていますよ
これは明日の自分の物語をサジェストしています。
●今回まえがみ切ったの、カレシさんは気づいてくれますかね^ ^
髪を切った先にカレシが気付くか、気づかないかの物語をサジェストしています。
●このシャンプーとトリートメントを使った次の日の朝、髪の毛の収まりが全っ然違うのに気付くはずです。鏡の前できっとびっくりしますよ!
収まりが違いますよ!とただ説明するよりも更に、シチュエーションを具体的に想像させて、その物語をサジェストします。
お客様は美容院にただ髪を切りに来てるのではありません。
その先のストーリーに期待して、お金を払っているんです。
美容師はサロンの中だけで仕事をしている感覚に陥りがちですが、
実はお客様が帰った後もずっとサービスの価値が続いている、素敵なお仕事なんですね。
だから誇りを持ってサービスを提供するために、もっともっと〝お客様が喜んでくれる〟努力をしていきたいですね。