いわぶち動物病院

神話は知らなくても、誰もが名前は知ってる、理不尽なヘラクレスの物語

2023.02.06 04:16

ギリシャ神話の中でも有名中の有名人、ヘラクレス。


この人は大分理不尽な目にあわされる人生を送っています。


もともと、ヘラクレス、というのはあだ名で、ヘラ(ゼウスの奥さん)の栄光という意味の名前です。

本名はアルケイデス。


ゼウスが人間の女性と浮気してできた半神半人の英雄です。


理不尽の原因はそのヘラで、嫉妬心から、ゼウスを怒るのではなく、赤ん坊の頃から早速毒蛇でヘラクレスを殺そうとしますが、そこはヘラクレス。

赤ん坊なのに、毒蛇を絞め殺します。


そして、最も理不尽と言える状況。戦場でヘラが呪いをかけ、自分の手で息子を殺させられてしまいます。


この時点で非常に理不尽だというのに、ヘラクレスは子供を殺した罪で12の試練を課されます。何で?悪いのヘラだよね?


有名なのはヒュドラ退治や、とんでもなく固い皮膚を持った、ネメアの獅子退治でしょうか。

凄まじく汚い牛舎を掃除しろと言われて、水で全部押し流し、文句を言われたけど、綺麗になっただろ、と押し通した逸話もあります。


そして全部の難業を終え、紆余曲折あるのですが、ヘラからヘラクレスの名前を与えられ、オリュンポス山(オリュンポス12神が住む神聖な山)の橋の門番の職業に就かされます。


ヘラのせいで息子が死んで、何故かそれで罰を受けて償いをし、付けられたあだ名は憎いヘラから由来するヘラクレス。

働き口は門番。


ヘラクレスことアルケイデスはキレていいと思います。