TL EX バーンアウト & ロードロケット レビュー 2023.02.10 09:28 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー ヴェロシトロンスピーディア500コレクション より、“TL EXー02 ダイアバーンアウト” と、“TL EXー03 ロードロケット” です。 トランスフォーマー ギャラクシーフォース(トランスフォーマー サイバトロン)の舞台の一つ、惑星スピーディア(ヴェロシトロン)で行われるスピードレースをモチーフとしたレガシーのサブライン、VS500コレクションに、ダイアクロンユニバースから参戦の “バーンアウト” と、G2ユニバースから参戦の “ロードロケット” が登場。 タカラトミーモール限定で発売されました。 バーンアウトはレガシーWAVE1のスキッズの流用で、カラーリングと頭部造形を変更し、大本であるダイアクロン版のカーロボット ホンダ・シティ ターボのブラックバージョンを再現したもの。 しかしダイアクロンユニバースとは・・たしかにこれまでもダイアクロン版のカラーリングなどを再現したものがトランスフォーマーのキャラクターとして、新たに名前と設定を与えられてきたことはけっこうあったのですが、こうもはっきりとダイアクロンと冠を付けてくることはなかったはず。 これはそのうちミクロマンユニバースとかも出てくるかもしれないな。 なお今回、キャラクター名(海外商品名)はバーンアウトですが、日本版は商標の関係か、先の通りダイアバーンアウトとなっています。 そこはダイアクロンバーンアウトにはしないんだな・・ 一方のロードロケットは、同じくレガシーWAVE1のプライム アーシーのリカラー頭部変更でG2で発売されたキャラクターを再現したもの。 バーンアウトと違ってビークルモードがバイクという共通点のみでそれらしく再現したものになりますが、それほどオリジナルから乖離したものになっていないところを見ると、そもそもこちらへの流用ありきでプライム アーシーもデザインされたのかもしれません。 それでは、2つまとめて、今回もサクッとレビューしていきますよ。バーンアウト ダイアクロンユニバースからの参戦。 先にも言ったように、基になっているのはダイアクロンのカーロボット ホンダ・シティ ターボのブラックカラーバージョンで、トランスフォーマーのキャラクターとして登場するのは今回が初めてということになるのかな? 日本版公式ページに掲載されたコミックによると、バーンアウト自体はAIロボットで、ビークルモード時に運転手として乗り込む人間(彼の名前は不明)とのコンビでレースに参加している設定になっています。 同じスキッズ型の新人としては21年末にMPで発売されたリブーストがいますが、まさか令和になって急にスキッズ型がフィーチャーされるとは・・ なお、パッケージ裏にもしっかりダイアクロンユニバースと書かれています。ロボットモード スキッズの流用で、頭部が新規造形になっている以外はカラーリングが違うだけ。 ブラックメインでシックな雰囲気になっていまが、スキッズも暗めのブルーだったので、それほど大きく印象は変わりません。 顔はなかなかイケメンですね。 口許がマスクで覆われてて耳のような突起(アンテナ)がある、いわゆるコンボイ(オプティマス)顔です。 リブーストと同じですね。 コンボイ顔と言うだけで強そう・・というか黒いので、ちょっと悪そう。 背面。 左右にウイング状に配置されたドア、ルーフ部を背負うというカーロボ系定番の後ろ姿だと思います。 ベルボトムふうの脛でどっしりと安定感があります。 前腕裏側や太腿の内側に肉抜きがありますが、成型色のおかげでほとんど気になりません。付属武器液体窒素ライフル ツイン電子ブラスター ともにスキッズからの流用(なので名所も同じとしました)。シルバーで塗装されている点も変わりません。 手に持たせたり、オリジナルトイリスペクトで前腕の5㎜穴に付けたり。 それぞれ銃口先端は3㎜軸になっています。エナジョンウエポン こちらもそのまま流用。クリアブルー成型も変わらず。 持ち方を変えることで銃以外に、 斧としても使用可能。 3種の武器は様々に組み合わせて合体させることもできます。ビークルモード ホンダシティモチーフのコンパクトカーにトランスフォーム。 スキッズからの造形的な変更はなし。側面のラインなども共通の仕様です。 一方、後部にはスキッズにはなかったテールライト部分の塗装が追加されています。 変形は比較的シンプルですがそれゆえにかっちり決まります。 スキッズでは最終のルーフの合わせで微妙に浮いてしまうということがあったのですが、今回はそんなことはありませんでした。個体差でしょうか? 3種の武器は各部の5㎜穴に取り付け可能。 もちろん合体させた状態でも取り付けられます。 世紀末感が強い・・紅忍者 ロードロケット G2ユニバースから参戦のキャラクター。 “技の忍者” と呼ばれ、神出鬼没でトリッキーな戦闘を得意としています。 オリジナルの設定では男性だったはずですが、今回プライム アーシーの流用で再現されたこともあって女性設定になった・・のかな? また、オリジナルトイはレーザーバイクというカテゴリでライトギミックが内蔵されていました。 パッケージ裏にはG2ユニバースと。 今のところG2ユニバース出身なのは彼女とジアクサスだけですか。 同じG2とされていますが、ロードロケットはトイ、ジアクサスはコミック由来なんだが・・ロボットモード プライム アーシーの流用で頭部を新規造形。 あとはカラーリングが変更されているだけですが、バイクの前輪パーツを展開した状態で背部に取り付けることでオリジナルのデザインを再現しています。 この前輪パーツの展開ギミックからも、ロードロケットへの流用前提だったと考えるのに無理はないですね。 プライム アーシーだけで考えるとそんなことする必要ないので。 なお、身体付きは完全に女性です。むしろプライム アーシーよりも女性らしく見える気がする。 プライム アーシーはなんとなく少年っぽくも見えたんですけどね。 忍者らしく、頭巾を被り、口許を隠したようなデザイン。 鋭い三角形の目は集光ギミックで光ってくれます。 背面。 華奢ですがシュッと引き締まった後ろ姿。なかなかセクシーですね。 先にも言ったように前輪パーツは展開状態で直接背中に取り付け。 もちろん、アーシーと同様の位置に付けておくこともできます。付属武器エナジョンウエポン 円盤タイプの武器はクリアブルー成型もそのまま流用。 ただ、十字の星型のディティールが黒く塗装されており、手裏剣をイメージできるものなりました。 こうなるとこれもそもそもは忍者であるロードロケット用にデザインされたような気もします。 2つに分割して手に持ったり、前腕装甲の5㎜穴に取り付けることも可能。 背中の前輪パーツも手に持たせることができます。 相変わらずの謎武器ですが、オリジナルではチェーンソーが武器だったので、その雰囲気はあるかも。ビークルモード オートバイにトランスフォーム。 オリジナルのモチーフはヤマハ・GT1000。 まぁまぁ近い雰囲気になっているのではないでしょうか。 プライム アーシーから造形的な変化はありませんが、カウルがブルーからレッドと対照的なカラーになったのでかなり印象が変わりました。 左側にあるスタンドを立てることで自立が可能です。 エナジョンウエポンは分割して後輪側面や、 シート後方に取り付けられます。 赤いボディにクリアブルーが映えますね。比較画像 まずバーンアウト。 流用基のTL スキッズと。ロボットモードで。 頭部のみ新規造形であとは成型色、塗装の変更のみ。 塗装箇所やパターンはところどころ変わっていますが、やはりそう大きく印象が変わった感じはありません。 付属品はまったく同じですね。 ちょっと前にレガシー エヴォリューションWAVE2のラインナップが発表されましたが、そのなかに今回のバーンアウトのリカラーだろうクロスカット(シルバーメイン)がいました。 今の流れだと、おそらく日本でも彼は一般販売されると思います。 そっちでよかったか・・(こら) ビークルモードでも。 かっちりコンパクトなボックスカーは可愛らしいので、色違いで複数並べたい欲はあります(手の平返しが早い過ぎるWW)。 この調子だとリーブスとも出しそうですね。 それはまた限定になりそうだけど。 TL スキッズ レビュー 続いてロードロケット。 流用基のTL プライム アーシーと。ロボットモードで。 こちらも頭部以外は色違いというだけ・・なのですが、前輪パーツのデフォルト位置が違うのと、塗装箇所とパターンもスキッズ⇔バーンアウト以上に変わっているのでけっこう印象が違っています。 青と赤で対になる感じもあって画になる並びです。 本来はまったく関係ない2人なんですけどね。 ビークルモードでも。 ロボットモード同様に赤と青の対照的なカラーリングのスパースポーツタイプのバイク。 こちらも同型の色違いが複数並んでいる画は気持ちがいいです。 今後もレガシーではアニメイテッド プロールやジャンキオンの新キャラなど、バイクに変形するキャラがけっこう出てきますが、彼らを並べるのも楽しみですね。 TL アーシー(プライム版) レビュー 今回の2人、ロボットモードで。 やはり本来はなんの関係もない両者ですが、奇しくも揃ってマスク顔で、どちらも黒い(右はむしろ赤いけど・・)ので、なんとなくコンビ感があります。 ビークルモードでも。 バイクでかいな・・(笑)以下、画像 可動性など、細かい点については基型の個別レビューを参照してもらうとして(そこまで細かく書いてるわけでもないけど・・)ポーズ集という感じでそれぞれ何枚か。 まずバーンアウト。 肩周りがよく動くので格闘系武器を持たせたポーズも得意です。 接地性も抜群で自立も安定。 立て膝も綺麗に決まります。 スタンドを使って。 スタンド対応穴は腰裏にあります。 走る! バーンアウト。 微妙に鈍臭そうで可愛い。 続いてロードロケット。 スーパーヒーロー着地! ちょっとクセがありますが、この型もよく動いてくれます。 スタンドを使って。 手裏剣投射! スタンド対応穴は腰裏にあります。 手裏剣(エナジョンウエポン)も5㎜軸、穴がいくつもあるので投射イメージのディスプレイもしやすいですね。 忍法蛇神変化! またこの型は取り外し可能な前輪やカウルパーツ含めていろいろとオレ変形も可能なのが楽しいです。 まさに忍者らしい。 走る! ロードロケット。 なんでみんな変形して走らないのか?(笑) アーシーのビークルモードに搭乗。 拳のロール可動もあってちゃんとハンドルは握れますし、当然サイズもぴったり。 今回の2人で。 バーンアウトもっこう忍者っぽいんだよなぁ。 もうこれ、忍者カップルでいい気がする。 レーズでも協力してライバルを蹴落としていきそうです。 え? そういうレース? 以上、“TL EX バーンアウト” & “TL EX ロードロケット” でした。 ともに基型のリカラー頭部変更のバリエーションではありますが、スキッズからのバーンアウトの場合はそもそものオリジナルトイ由来でもあるのに対し、プライム アーシーからのロードロケットは変形モチーフが似たいるから流用でいけるんじゃない? と両方の折衷案的デザインでレガシー版が開発されたようなものだと思うので、似ているようでまったく違う2組ということになるのかなぁ。 モノとしてはどちらもロボット、ビークル両モードで秀逸なデザインに可動性も良好。 変形も適度で扱いやすく、付属品も豊富とTF初心者にもお勧めできるものです。 もっとも限定品なので、実際は基型のほうをお薦めするしかないのですが。 なお、ヴェロシトロンスピーディア500コレクションということですが、バーンアウトもロードロケットも惑星スピーディア・・というかギャラクシーフォースとは縁もゆかりもありません。 まぁ、今回このシリーズに組み込まれているキャラのほとんどがそうなんですけどね。 そもそもの話、なんでスピーディアがフィーチャーされたんだろうか? いろんな世界線からキャラがやってくるお祭り感を表現するのに、スピードレースという舞台がおあつらえ向きだったということなのか・・ といったところで今回は終了。 またのご訪問を。