相手のリクエストを聞く
タロット読み師、タロットイラストレータのアドリアーナです。
気になる人や好きな人に、自分が「こうしてあげたい」と思うことを実行するのは割と簡単です。
「彼にお昼のお弁当を作ってあげたいな!」
「彼女にプレゼントを買ってあげたいな!」
でも、もしかすると、彼はお昼はお弁当よりも豪快に食べられる定食屋さんがいいかもしれない。彼女はプレゼントより一緒に出かける時間を作って欲しいのかもしれない。ですよ?
人は、自分から自発的に出るアクションを実行するよりも、相手の要望・リクエストに応える方が何倍も難しかったりします。自分のアクションを受け入れてもらえる方が、「やり遂げた」という勝利感があって満足するからです。逆に相手の要望に応えるのは何故か「負けた気がする」のです。ちょっと上下関係のようになってしまうのです。
「お昼は定食屋さんに行きたいからお弁当は作らなくていいよ」
「プレゼントより、来週どこか行こうよ」
こういった一見否定とも取れるような言葉を、あなたはさらっと受け入れることができますか?
「え、私のお弁当が嫌なの!?」
「せっかくプレゼントあげるって言ってるのにいらないのかよ!」
はい、小競り合いの始まりです。よくある話だと思います。
いつも、お相手が何かしてくれて、それを常に受け入れる側でいると、
「たまには自分のリクエストを聞いてくれたっていいじゃない!」
と不満が溜まり始めます。
ですので、「自分はこんなに相手にやってあげてるのになんだか反応が悪いな」と気分悪く感じ始めたら、一度立ち止まってみてください。お相手が「こうして欲しい」と何か言っていなかったかと、思い返してみてください。
『お相手からのリクエスト』
これを聞いてあげるのは「負け」ではなく、「本当のコミュニケーション」です。
「やってあげること」
「リクエストを聞くこと」
お互いが共にこの2つをバランスできたならば、とても良い関係でいられるでしょう。
もう一度言いますよ。
リクエストを聞き、話し合うことこそ「コミュニケーション」です。一方的に何かをするのは、ありがたいと迷惑の表裏一体なのかもしれません。
これらのバランスをほどよく取れる人といたいものですね。
ーStella Maris Adriana