[見どころ!]小浦翼 vs.高田勇仁
2月16日(木)後楽園ホール
日本ミニマム級王座決定戦
1位・小浦翼(E&Jカシアス)
vs.
2位・高田勇仁(ライオンズ)
小浦=1994年10月10日、神奈川県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:18戦15勝(10KO)2敗1分。
高田=1998年6月10日、埼玉県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦10勝(5KO)8敗3分。
経験で勝る小浦
勢いに乗る高田
好勝負を期待
重岡優大(ワタナベ)が返上して空位になった王座を日本1位の小浦と2位の高田が争う。元東洋太平洋王者で現在はWBO12位、WBC13位にランクされる小浦に分のあるカードだが、直近の2戦で勝利を逃している(12回判定負け、2回負傷引分)点が気になる。対照的に高田は2連続TKO勝ちと勢いがあるだけに好勝負が期待できそうだ。
小浦は2017年7月に東洋太平洋王座を獲得し、のちに世界王者になる谷口将隆(ワタナベ)やのちに世界挑戦する田中教仁(三迫)らを相手に3度の防衛を記録。主要4団体すべてで世界挑戦圏内に入っていたが、V4戦で伏兵リト・ダンテ(フィリピン)に痛恨の12回TKO負けを喫して王座を失った。11ヵ月後の再起戦で3回TKO勝ちを飾ったものの、重岡とのWBOアジアパシフィック王座決定戦で競り負け、昨年10月の試合は消化不良の2回負傷引き分けに終わっている。
デビューから14連勝を収めた小浦とは対照的に、高田は挫折を糧に這い上がってきた雑草派といえる。2019年11月から2021年11月までの2年間、6試合も勝利から見放された時期もあったほどだ(4敗2分)。しかし、昨年7月に過去1勝1敗だった伊佐春輔(川崎新田)に41秒TKO勝ちを収め、11月には日本4位の森且貴(大橋)を左アッパーで沈めて一気にランキング上位に入ってきた。そんなタイミングで訪れた王座決定戦だけに自信満々でリングに上がるものと思われる。
スピードに乗ってテンポよくワンツーや左ボディブローなどを繰り出す小浦と、リズムをとりながら左ジャブで切り込んで右ストレートや右アッパー、左フックなどを打ち込む高田。初回から目の離せない試合になりそうだ。(原功)