風に立つライオンでありたい♫(2023.2.10)
さだまさしさんの名曲「風に立つライオン」。
東アフリカの旅を経験した私は、この曲を聴くと、現地で見たサバンナの風景と、人々の暮らし、残酷にも感じる弱肉強食の大自然の摂理などが頭をよぎる。
この名曲は、実話からきており、また、後に映画化もされた。
以下、朝日新聞報道(2021.12.23)より
歌手のさだまさしさんが設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」が、同名の楽曲のモデルになった医師柴田紘一郎さん(81)=宮崎市=に永久名誉顧問の委嘱状を贈った。リモートで贈呈式に参加したさださんは「柴田先生は財団の精神的シンボル」と話し、「柴田紘一郎賞」の創設も発表した。
柴田さんは長崎大医学部に勤めていた1971~73年、アフリカのケニアに派遣され、現地で交通事故や感染症の患者の治療にあたった。帰国後の柴田さんと知り合ったさださんは、87年に「風に立つライオン」の歌をつくった。小説や映画にもなった歌は、海外で働く医師や外交官らの心の支えになっているという。
さださんは柴田さんとケニアを訪れたのをきっかけに、2015年に「風に立つライオン基金」を設立した。被災地への物資提供や支援コンサート開催、国内外で命や平和を守る団体への助成などをしている。
若い世代の育成にも力を入れ、高校生ボランティアたちが活動報告と交流をする場も提供している。コロナ下の20、21年度には医療・福祉機関に感染防御物資などを贈った。
歌や映画は、柴田さんをモデルとされたが、かなりの部分は、さださんの創作であるが、たった一人の歌手の一曲の歌が、世界を変えるということもある。
そんな、さださんは、昨年、ウクライナの歌も発表した。
長崎のご出身ということもあり、戦争や平和に関する楽曲は多い。
ユーモアあふれ、物腰し柔らかい、さださんは、昔から非常に実直で頑固であると思う。
自分の頑なな思いを、やわらかいメロディーで歌うが、歌詞の中身は、すごいことを表現している場合が多い。
NHKの音楽番組で、先日、特集されていたが、「諦めない(諦めが悪い)」が信条だそう。通算コンサートは約4500回。70歳の現在でも、年間300本のコンサートを続ける。
風に立つライオン。
私たち世代だと、手塚治虫氏のジャングル大帝のレオを思い浮かべる方も多いと思うが、手塚氏のこの作品への思いを感じるインタビューを引用しよう。
手塚治虫氏のインタビューより
私が「ジャングル大帝」を描きはじめたのは、昭和二十三年のことです。それまでに「メトロポリス」「ロストワールド」「来るべき世界」のSF三部作を完成した私は、つぎに動物三部作を描こうと思いました。こうして考えたのが「恐怖菌」「魚型人間」と「ジャングル大帝」の三つです。
ジャングル大帝を描いた時代の他作品を見れば、手塚治虫氏の精神的な支柱となっていた頑なさを理解できる。ちなみに、手塚氏も医学博士である。