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藤村邦&渡辺俊之の日々

HSP

2023.02.11 11:07

 最近はHSPという概念が普及してきて、患者さんの方から自分はHSPではないでしょうかと言われる。アメリカの心理学者のアーロンが提唱したのだったと思う(間違っていたらごめん)。HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の略で繊細な人という意味で、統計的には5人に1人がHSPとか、日本人に多いといった報告があり、珍しくはなく、これは特性で病気ではない。たわらクリニックのサイトがよくまとまっています。https://www.tawara-clinic.com/blog/009/を参考させていただき、加筆しました。

Depth of processing(処理の深さ)

色々と考えてしまうので行動するまでに時間がかかる。一つのことを没頭して物事を調べる特徴があり、スマホ中毒などにもなりやすい。他人の態度や言葉に対しても深く考えるので、裏にある意味を考えやすい。

Overstimulated(刺激を受けやすい)

相手の言葉や気分、言動などに敏感で、何気ない言葉が気になったり、傷ついたりします。また、映画や音楽、本などに深く感動する。様々な刺激を感じ取りやすい。

Emotional reactivity and high Empathy(感情的反応性・高度な共感性)

共感能力が高く、映画の登場人物に感情移入しやすい。怒りにも敏感で、人が怒られていると自分も怒られているように感じてしまう。その結果我が身のように、気分が落ち込んだり、傷ついたりします。

Sensitivity to Subtleties(些細な刺激に対する感受性)

冷蔵庫や時計の音などの生活音が気になったり、人の体臭や口臭に敏感に反応してまったりと、日常生活の些細なことが気になってしまい集中ができなくなることもあります。いわゆる

「感覚過敏」で光、音、臭い、触覚などに過敏性を持ちます。

 HSPは発達障害やパーソナリティ障害のに特性となっていることあるし、見捨てられ感情や不安が強いと高まる可能性もあるでしょう。この4つ全てが当てはまるのではなく、1つか2つの人もあります。また、疲労している時やショックな出来事の後にも高まります。

 問題は「うつ病」になりやすいことです。ウクライナ侵略のブチュ虐殺の光景、トルコ・シリア大地震を見てうつ状態が悪化した人がいましたが、共感性うつという言葉があるように、相手の気持ちが自分のことのように感じる優しい人なのです。

 HSPは人付き合いが苦手、一人で静かに過ごしたい人はリラックス動画がいいですよ。