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平林征児's DTM

ChatGPTというものについて

2023.02.11 15:40

今さっき見ていたニュースでChatGPTなるものが挙がっていたのですが、すごいですね。日本でもプログラマーがソースを八割ChatGPTに書かせ、細かい手直し二割でお仕事完了とかいう会社があるとか。一応プログラマー職歴がある私には興味のある内容でした。プログラムも音楽もそうなんですが、一定の規則性に従って制作していくものです。音楽でいえば、「定番のメジャーコードで進行して楽器はPearlのドラムセットで、ベースはJazzBassフィンガーで、ギターはストラトキャスター、MESA BOOGIEアンプシミュでストローク、歌は誰々風で」って指定するだけでほぼ8割方出来てしまうというイメージでしょうか。あり得ない話ではないと思います。moogやprofhet5が全盛だったアナログシンセ時代、現在のサンプリングソフトシンセが中心となる世界を想像していた人はどれくらいいたでしょうか。レコーディングの必要がなくなり楽曲制作現場からミュージシャンが消える世界を想像していた人はどれくらいいたでしょうか。コンピュータの進化に伴いサンプリングに必要なメモリ数も増えていき、今ではギターならフェンダーストラトキャスター、テレキャスター、ギブソンのレスポール、とメーカーや型まで指定でき、ピアノはYAMAHA、スタインウェイ、フルオケはどれくらいのキャパのホールでどの楽団のサウンドかまで選択できます。そしてミュージシャンを雇い支払うギャラも必要なくなり、制作費をより抑えるという方向に流れています。実際、現在ほとんど予算の出せないゲーム制作会社においてはBGM1曲数千円と、2・30年前までは信じられない価格で作られています。必要なのはMIDIデータを作る作曲家のみ、食いっぱぐれたミュージシャンは音楽教室かYoutubeに流れる、これが今の音楽業界の現状です。

こんな進化を間近で見てきた私としては、ChatGPTなるものがこれからさらに進化し、どこまでいくのか想像もできませんが、いずれ人間の働く場所をどんどん駆逐していくことは間違いないと思います。それが幸せな世界なのか、不幸な世界なのかわかりませんが。