リーグ戦初黒星(アウェーマイナビ戦)
本日は、昼休みと称してなでしこリーグ第3節、マイナビベガルタ仙台レディースvsAC長野パルセイロレディースの試合を観戦。
結果は、ご存じの通り0-1の敗戦。通算2勝1敗、リーグ戦では初黒星となりました。ただ、カップ戦で2連敗→1分けと苦しんでいたので、まぁ予測できない結果ではないな、と思います。
それにしても仙台の決勝点、沖野くれあ選手のゴールは凄かった。25mくらいはあったでしょうか。なでしこリーグ公式ページで試合フル動画が見れますので、ご覧ください。動画の時間表示では83分30秒頃のゴールです。
これを決められたら仕方ないレベルのゴラッソではありますが、パルセイロレディースにも反省点は多々あります。このゴール、実はパルセイロレディースのスローインからなんです。
五嶋選手のスローイン→國澤選手戻す→五嶋選手にマイナビ#17武田選手が詰め、フィードをブロック→こぼれ玉はマイナビ#11安本選手へ→安本選手が浮かせて#18沖野選手へ→ちゅどーん(テレ朝実況風に)こんな流れ。以前、パルセイロレディースのスローインについて「(身体能力の高い)齊藤選手に適当に投げて蹴り出してもらうのは止めた方が」とTwitterだったか書いた覚えがあります。今シーズンはそれが無いのですが、この試合は動画を見ていた記憶を辿る限り、ほとんど「スローイン→スロワーに戻す→フィード」というパターンの繰り返しだったように思います。違ったらすいません。どんなやり方でも、それしかやらないとなればどんなに正確でも脅威にはならないし、むしろ狙われていたのではないかとも思います。あとは、ポジショニングの問題でしょうか。スローインの戻しを奪われた時の映像がこちら。
後ろの3人は4バックの髙橋、坂本、藤村選手。プレナスの看板の左手前で五嶋選手がブロックされ、安本選手のパスをカットしようと試みて足を上げているのが國澤選手。もう一人の守備的MF木下選手は、審判のすぐ上に位置する選手です。ここで守備と攻撃が5人5人に分断されています。昨年の皇后杯バニーズ戦でも指摘しましたが、パルセイロレディースは自分たちのリスタート時や、最終ラインからの組み立て(まだそれほどプレッシャーを掛けられていない状態)の時に、攻撃ポジションに早く入り過ぎる傾向があるように思います。そこでボールを失ってカウンターを食らったり、早く入って足元にボールを呼び込むあまり、後から動いてボールを貰う選手が少なく、攻撃が硬直したり、相手が狙い所を定めやすいように感じるのですが・・・。
ここ数シーズン、多くの選手が加入・退団していきましたが、特に今年は真面目な選手が多い気がします。本田監督はかなり自由にやらせているように思いますが、その割には自由な発想のプレーが少ないように見え、逆に真面目な選手同士の意図が合わないという不思議なパターンが散見されるような気がします。沖野選手のロングシュートなんかは、そこから撃つんかいレベルの選択ですが、例えば横山選手なんかもあの距離からは時々シュートを撃っていた。そして時々決めていた(笑)
ゴール決めてこれくらい言える選手が、今の長野にはいないかなあ・・・。いや、横山選手がこんなこと言う訳じゃないですよ(笑)でも、本田監督が笑い話で語っていたエピソードのように、得点を量産する選手にはある程度の「ふてぶてしさ」が必要なんだと思います。傲慢ではなく、常に相手の裏をかこうと考えていたり、数本シュートを決められなかったくらいでは凹まず・・・みたいな。
そして、リーグカップも含めた公式戦6試合を終えて、2勝2分け2敗。得点3、失点8。勝ち点的には五分ですが、得失点の数、そして内容はとてもやばいレベルだと思います。
多くの試合で見えるのが「前半の入りが良くない」開幕の新潟戦もそうでしたし、今日の仙台戦は前半のシュートゼロと、GK西ヶ谷選手のファインセーブがなければ0-0折り返しは厳しかった。後半は3本撃ってますが、かなり遠目から坂本選手が撃ったのもカウントされてるっぽいし、決定機は滝川選手がバーに当てたシュートくらいでしょうか。
心配しているのが、出場時間は多いものの#15西川選手が未だ無得点なこと。更に言えば#23鈴木陽選手も無得点。他のFWはまだ出場無し。中野選手はFW登録にはなってるけどずっと中盤。ボランチまでやった。3得点は齊藤(サイドMFプレー時)、滝川、國澤。全員中盤。西川選手に関しては交流戦で良かったので期待していたけど、どうにも周囲とのプレービジョンが合ってない上に、ワントップで孤立してボールを受ける前後で潰されている。いっそ裏抜け狙いを今の倍くらいにしても良いんじゃないでしょうか。それくらい、シュート以前で上手くいってないように見えます。
あとは、武器となるはずだった右サイドが徐々に大人しくなっていること。藤村選手と中村選手のコンビネーションがあまり機能していない・・・?日本のサッカー選手の右SBのコンビネーションと言えば、「ウチダが来ないとファルファンが機嫌悪い」とまで言われた(笑)内田⇔ファルファンのシャルケ右サイド、「サカイのお陰で活躍出来ている」とインタビューでも語っていた、酒井宏樹⇔トヴァンのマルセイユ右サイドが最近では有名でしょうか。見ていてワクワクするようなこれらのコンビくらいになってくれると、応援のし甲斐もあるというものですが。
守備に関しては、失点シーン以外では國澤&木下の中盤2枚は守備で非常に効いていました。リスタート・セットプレー絡み(敵味方両方)に気を付ければ、それほど深刻ではないと思います。
もし本田監督に何か申せるとしたら、今日も最後の交代枠は使わなかったのですが、状態さえ良ければ#20三谷選手をスタメンで使ってみては如何でしょうか。サイドではなく真ん中で。中盤ではなくセカンドトップか横並びFWで。現在は1トップで西川選手が苦戦していますが、横並びで行動範囲を制限すると、どうなるか見てみたい気がします。勿論左右固定ではなく流れで入れ替わりも良いですが、今の1トップでは余りにも西川選手のカバーする範囲が広過ぎる気がします。
そうすると中盤が一人減りますが、現状、4-2-3-1であっても「3」と「1」が機能していないので、木下選手の上がる回数を増やすことで、2016シーズンの4-1-3-2に近い布陣を時間帯によって作れば良いのではないかと思います。もしかしたらリーグカップ戦で國澤選手を先発から外して木下&中野の真ん中2枚にしたのは、その実験だったのかもしれないとも思います。あの時は機能しませんでしたが、ポジションについてハーフタイムに國澤選手と中野選手がかなりの時間意見交換していたのを見ると、少し時間を掛けて構築してみたり、或いは國澤&中野コンビだと違う結果になるかも。攻撃時にはどちらかが攻撃参加。ただし左右の中盤含め3枚一気に上がるのは、リスクが高いです。SBの攻撃参加も含め、誰が攻撃参加して誰がバランスを取るのか。
久し振りに色々書いてたら長くなりましたが、5/3のホームゲーム、セレッソ大阪堺レディース戦は余程のことが無い限り観戦に行きます。ここで連敗したら本当にやばい、序盤の天王山だと思います。まだ当日の情報はあまり出ていませんが、また、本当にまた、くじをやるみたいです。最近くじとガチャ多過ぎないパルセイロ。いや買うけど。
【5/3(木・祝)C大阪堺戦】みどりの日前日!本田美登里監督特製Tシャツが当たる!!パルセイロスペシャルスピードくじ実施のお知らせ
デザインが心配。前回の缶バッジの当たり、本田監督缶バッジはサイズがデカすぎた。デカけりゃ良いってものでもないでしょう・・・。確率は、書いてある通りなら5/200。前回のマラソンくじ(笑)より厳しいな・・・。1回1,000円だし・・・。何回やるか事前に決めておかないと沼になりそうで怖い。