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Total Care Salon Fairies

五感を持つ、皮膚

2023.02.13 04:18

前回の「アロマが持つチカラ」の続きです。

アロマは薬理作用というものがあり、心にも身体にも様々な作用を及ぼしているのだと書きました。


身体の機能はすべて神秘的ですが、嗅覚も不思議な五感の一つです。

香りを察知する嗅神経が、身体の外に出ている!

鼻の粘膜の外にまで嗅神経が飛び出していて(鼻の奥になりますが)、その粘膜にくっついた香り成分を神経が直接感じ取り、脳にダイレクトに信号を送っています。

神経が身体の外に飛び出している部分は嗅神経以外ありません。


嗅神経から伝達された信号が届くのは脳の中の視床・視床下部という、免疫や自律神経、内分泌系をつかさどる、健康にかかわるとても大切なところ。

嗅神経が脳神経の1番(1番は一番初めに作られているので1番)であることからも、とても大切な機能だとわかります。


受精卵が細胞分裂をしてだんだんと身体の機能を作り始めるとき。

外胚葉、中胚葉、内胚葉と3つの部分に分かれます。

外胚葉は脳や神経系、そして、五感にかかわる感覚器が作られるのですが、皮膚も同じところから作られます。

皮膚と脳がルーツが同じということで、「脳皮同根」「皮膚は露出した脳」と言われることもあります。


五感すべての感覚を皮膚が持っているそうです!


触覚はもちろん、肌に触れることを感じること。


視覚は光。

目が見えなくても、光を感じることによりサーカディアンリズム(概日リズム)を整えることができるという研究報告があります。


聴覚は音。

音は波長となり、全身で感じることができます。ベートーヴェンは聴覚を失っても作曲ができたのは皮膚感覚で聴覚を補っていたと言われています。


味覚は食べ物の持つ振動を感知。

味蕾という、舌にある味を感知する細胞ととても良く似た細胞が舌以外にも全身にあることがわかってきたそうです。

細菌は苦味物質に似たものを分泌するそうですが、それが鼻の中にある皮膚にくっつくと、有害物質が身体の奥に入らないように炎症反応を起こしたりして体外に出そうとする働きを促すそうです。


嗅覚は香りの持つ振動を感知。

皮膚には皮膚嗅覚受容体という、鼻と同じ、におい分子と反応する嗅覚センサーがあることが分かったそうです。皮膚に香り成分がくっつくと、皮膚バリアを作ったりするそうです。

ファンケルによる研究で、環境物質や防腐剤などの刺激、加齢などにより、皮膚嗅覚受容体は減少し、その結果、炎症を起こしやすくなり、皮膚トラブルが発生しやすくなるということが分かったそうです。

また、静岡県立大学の研究では、バラの香気成分であるゲラニオールが、嗅覚受容体の一種OR1A1の活性化を介して、コラーゲン産生を促進させる可能性が示唆されたそうです。


皮膚が香りを感じ取って、コラーゲン産生を促進させていたとは!

アロマテラピーにおいて、香りとして使う、だけでなく、皮膚に対して使っていくというのがとても効果的だということが立証されてとてもうれしいです。


五感を感じる器官がそれぞれの感覚器以外にもあるのは前から感じていましたが、それを実感した出来事がありました。


イルミネーションに行った際、盲目の方たちのグループと会ったことがあります。

とっても楽しかった~!とにこにこ、うれしそうだったのがとても印象的でした。

場の雰囲気、音楽、だけではなくて、イルミネーションのもつ、きらきらとした光をまとった笑顔で。

見えなくても、イルミネーションを感じて、楽しんでらっしゃったので、こちらまでとてもうれしくなりました。

みなさん、皮膚でイルミネーションの光を感じていたのだと思うと、皮膚ってすごい!!!


様々な研究がされているので、研究結果を知るのが楽しみです。

またご報告いたします!


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