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個別徹底学習英語コーチングapple

迷走した修士論文

2023.02.13 05:33

私の修士論文のタイトルは

「学習者からみたプロセスライティング

ー5名を対象にしたインタビュー調査ー」。


プロセスライティングと呼ばれる英語ライ

ティングの最初の過程であるプリライティ

ング(頭の中にあるアイデアを文字に書き起

こして情報の取捨選択をしながらどの順で

書くかを決める過程)に焦点を充てたもの

です。


自分としては英文エッセーを書く上で一番

だと思うくらい重要なプロセス。でもそれ

って他の人にとったらどうなんだろう?

そんな疑問がずっとありました。そこで

年代の異なる5名の方に協力を仰ぎ、英語で

書くレッスンを複数回受けてもらった後に

インタビューして考察を行いました。


修士論文についてこの方法でこうやって

進めていこう!と決めることができるまで

私は相当迷走しました。その年数約2年と

ちょっと。本当に苦しかった。指導教授

には申し訳なさ過ぎるやら罪悪感やら自分の

中でいろんなネガティブな感情が絡み合いす

ぎてスクーリングがある時期以外全く連絡が

できない状態によく陥りました。


英語で書くことの重要性を明らかにしたい

というのは大学院入学前から明確に決まって

いて揺るがなかった。でもじゃあそれをどう

いう切り口でやっていくのか?そこが定まら

ない。色々考えてみるも全然しっくりこない。書くことに関する先行研究もあんまり

出てこない。その都度その都度読む必要の

ある先行研究も変わっていく。ますます

よくわからなくなるのループ。教授から

言われたように

「論文は重箱の隅をつつくようなもの」。

その私にとってジャストフィットする隅っこ

はどこやーーーーー!!!


ちなみに論文の指導教授が同じ他の院生の

皆さんはどうだったのか?


入学前から明確な研究テーマがあり、教授と

適宜調整して計画的に進めていっている方も

いる一方、研究したいことはあるけど論文に

するには再考が必要で教授からたくさんダメ

出しを受けつつもなかなか自分の中で定まら

ない私みたいなタイプの方もいらっしゃっ

たり。転職で勤務校を変わることになり、

研究テーマ自体を最初から練り直す必要が

出てきた方もいらっしゃったり(母校の院は

教職員の方が多かった)。みなさん本当に

それぞれ。興味を抱いているところも普段の

状況も仕事も経験も違うから、他の人がどう

だから・・・という点での焦りは全くなく、

むしろ頑張ろうってかなり勇気づけてもらい

ました。本当に感謝してます。


さて、なんとか3年目の夏直前に自分で方針を

決めることができ、先生からもこれなら

いいんじゃない?とOKをもらった私。

そうすると不思議なもので、それまで自分

と似た先行研究が見つからなくて苦労してた

ハズなのに、「あれっ、あるやん」状態に。

5名の協力者の方も何とか見つかりました。

そこからちょっとずつ気持ちも研究自体も

明るい方向に。


ただ、研究対象者の皆さんは一体ライティン

グに対してどんな感情を抱くのだろうか。

そして私はこの5名の人たちから何かしら

ライティングへの答えを見出すことができ

るのだろうか。共通点も何も見つからな

かったらどうしよう。そこが全くの未知数だ

ったのでドキドキでした。


ちょっとまだおぼろげだった自分の研究に

いきなり明確に輪郭が現れたのが3年目の

12月。文字起こししたインタビューで

研究対象者5名の中にいくつかの共通点を

発見したとき。


うおおおおおおおおおおお!!!!!!

一筋の光があああああああ!!!!

まぶしい光がみえるううううう!!!


最後のスクーリングが終わり、より助走が

ついたらあとはもうひたすら書くのみ。


とはいえ、、、

提出期限が年明け1月7日(たしか)。

クリスマスから書き出して年末やお正月

返上で書き続けたけど一番まとまらなかった

のが序文。とりあえず最初のパート以外は

大晦日だろうがお正月だろうが関係ない。

指導教授に送りつけて添削を依頼。それまで

全く連絡とってなかったのに。


何とか頑張って1月提出⇒3月卒業を目指して

いたものの、自分の集大成である修士論文を

とりあえずのやっつけ仕事で書いてどうする?という疑問が少しずつ湧いてきてしまっ

た(汗)。よし、ここまできたら自分が納得の

いくものを書こう。そんなわけで論文提出を

6月に延ばすことに。


私は深夜の方が断然勉強に集中できるタイ

プ。最後の追い込みの時期は夜から朝の5時

くらいまでひたすら書き続ける生活を送って

いました。2019年6月に前の職場を退職して

appleをはじめてなかったら論文終わって

なかったな。これを他の履修科目も大量に

こなしながら仕事も家のことも論文もして

2年で卒業できる人は本当に尊敬する。私には

到底真似できない。みんなそれぞれ勉強スタ

イルが異なるから真似する必要は全くない

けど。


論文を書き終えて提出したあとはしばらく

ベッドに放心状態でした。時間は本当に

かかったけど、最終的に納得のいくものが

書けました。諦めなくてよかった。appleは

書くことに重きを置きたくてはじめたこと

なのでそれについて論文という形でまとめる

ことができたのはとても意味のあること

でした。


ライティングは長い時間をかけて書く力や

考える力がついていくもの。引き続き

ライティングが英語学習者に与える

影響を追っていきたいです。